新映画『スーパーマン』タイトルから「レガシー」が外れた理由、ジェームズ・ガン監督が明かす ─ 「未来を見据える映画だ」

新DCユニバース(DCU)映画の第1弾『スーパーマン』は、DC屈指の人気ヒーロー・スーパーマンとしては久々の単独映画にしてリブート作。監督・脚本のジェームズ・ガンは、もともと『スーパーマン:レガシー(Superman: Legacy)』と題していたが、のちにタイトルを変更した。
なぜ、ガン監督はタイトルから「レガシー」を外したのか。米Comicbook.comのインタビューにて、「タイトルに過去を振り返る感じがあるのではないかと思ったのがひとつです。これは過去を振り返るのではなく、未来を見据える映画だから」と答えている。
既報によると、『スーパーマン』は「スーパーマンのクリプトン人としての遺産と、クラーク・ケントという人間としての生い立ちを調和させる旅」を描くストーリー。ガンは 「映画を観れば、“レガシー”の由来が分かるでしょう。なぜなら、クラーク(・ケント)と彼の人間関係、そして彼はいったい何のレガシーなのかを探る物語だからです」と語った。「けれども、タイトルとしては過去を振り返りすぎていると感じました」。
おそらくガンは、はじめは「レガシー」という言葉をタイトルに使うことで、クリプトン人として、また人間としての生い立ちや過去という“レガシー”を示唆する意味を込めたのだろう。しかしスーパーマンの映画には、クリストファー・リーヴが演じたオリジナル映画シリーズのほか、ヘンリー・カヴィルが主演した旧DCUシリーズが存在する。ガンは『スーパーマン:レガシー』というタイトルが、むしろ歴代映画のレガシーを想起させることも懸念したのかもしれない。
DCUは過去よりもむしろ、ここから未来に向かって羽ばたいてゆく。きっとガンには、『スーパーマン』が過去のシリーズに囚われず、新DCUの「未来を見据える」重要な作品としてアピールする狙いもあったのではないか。
出演者はスーパーマン役のデヴィッド・コレンスウェットをはじめ、ロイス・レイン役のレイチェル・ブロスナハン、レックス・ルーサー役のニコラス・ホルト、ガイ・ガードナー役のネイサン・フィリオン、ホークガール役のイザベラ・メルセド、ミスター・テリフィック/マイケル・ホルト役のエディ・ガテギ、ジミー・オルセン役のスカイラー・ギソンド、イヴ・テシュマッカー役のサラ・サンパイオほか。
映画『スーパーマン』は2025年夏に日本公開。米国公開日は7月11日。
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Source:ComicBook.com