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『ハリー・ポッター』同窓会番組、原作者J・K・ローリングが参加しなかった背景とは

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
©2003 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights © J.K.R. Photographer: Murray Close 写真:ゼータイメージ

『ハリー・ポッター』映画シリーズのリユニオン番組「Harry Potter 20th Anniversary: Return to Hogwarts(原題)」に原作者のJ・K・ローリングが出演していないことについて、米Entertainment Weeklyが実情を報じている。

この番組は『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)の20周年を記念して米HBO Maxにて独占配信されている番組で、主要キャスト&スタッフが再び集結。ハリー・ポッター役のダニエル・ラドクリフ、ハーマイオニー役のエマ・ワトソン、ロン役のルパート・グリントをはじめ、マルフォイ役のトム・フェルトン、ゲイリー・オールドマン、レイフ・ファインズ、ジェイソン・アイザックス、イアン・ハート、ロビー・コルトレーン、クリス・コロンバス監督、デヴィッド・イェーツ監督、アルフォンソ・キュアロン監督らが顔を揃えた。

しかしながら、この“同窓会”にはシリーズ最大のキーパーソンである原作者J・K・ローリングが参加していない。座談会への参加や新規インタビューはなく、2019年のアーカイブ映像からわずかながらの登場となったのだ。

Entertainment Weeklyによると、製作陣はローリングにも出演オファーを出したというが、ローリング側が“アーカイブのコメントで登場するのが妥当”であると判断したとのこと。ローリングがトランスジェンダーの人々について発言し、大きな議論を呼んでいることは、今回の判断には無関係だと報じられている。

近年、J・K・ローリングはトランスジェンダーや性自認についての自身の考えを公に発言してきたが、トランスフォビア(トランスジェンダーに対する否定的な価値観・発想)だとみなされるコメントのために激しい批判を受け、ときには殺害予告などを受けたことを明かしてきた。ローリングの発言について、ダニエル・ラドクリフやエマ・ワトソン、ルパート・グリントのほか、『ファンタスティック・ビースト』シリーズの主演を務めるエディ・レッドメインはトランス・コミュニティを支持・支援する見解を示している。

「Harry Potter 20th Anniversary: Return to Hogwarts(原題)」は米HBO Maxにて2022年1月1日より配信中。日本配信については告知されていない(本記事時点)。

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Source: Entertainment Weekly

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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