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『ウィキッド ふたりの魔女』チケット初日売上が『デッドプール&ウルヴァリン』に次ぐ好記録で大ヒットの予感

ウィキッド ふたりの魔女
© Universal Studios. All Rights Reserved.

2023年のハリウッド興行に思わぬ伏兵の登場だ。映画『ウィキッド ふたりの魔女』のチケット前売りが開始され、米Fandangoによると、初日の売上が『デッドプール&ウルヴァリン』に次いで今年2番目のスタートを記録したという。米Deadlineが伝えている。

『ウィキッド ふたりの魔女』は、日本でも高い人気を誇る同名ブロードウェイ・ミュージカルを映画化した今年の注目作。日本では2025年春の公開予定だが、米国では2024年11月22日に劇場公開を迎える。Fandangoの発表によれば、前売り初日セールスはPG指定映画として2024年公開作品の第1位、歴代でも『アナと雪の女王2』(2019)と超実写版『ライオン・キング』(2019)に次ぐ第3位という好記録を樹立したという。

『デッドプール&ウルヴァリン』は米国公開後3日間で興行収入2億1,143万ドルを記録したほか、『アナと雪の女王2』と『ライオン・キング』はそれぞれ1億3,026万ドル、1億9,177万ドルの初動成績となった。前売りセールスとオープニング興行収入は必ずしも連動するとは限らないが、ひとつの指標としては大いに期待できる結果だ。

Fandangoのチケット部門を統括するジェラミー・ハインライン氏は、このセールスを受けて「『ウィキッド』に対するファンの期待はきわめて高まっており、唯一無二の見逃せないイベントとなっています。初日のセールスは、象徴的な作品に対するファンの愛情と、愛すべき物語が大スクリーンで動き出すのを見たいという大きな意欲を証明するものです」とのコメントを発表した。

配給のユニバーサル・ピクチャーズは、米国で同日公開となる『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』との相乗効果に期待しており、2023年のボックスオフィスを騒がせた『バービー』と『オッペンハイマー』からなる「バーベンハイマー」現象の再来もありうると見ている。しかし、こればかりは蓋を開けてみないとわからない。

グラディエーターII (原題)
©2024 PARAMOUNT PICTURES.

『ウィキッド ふたりの魔女』は、魔法と幻想の国・オズにあるシズ大学でルームメイトになったエルファバとグリンダが、見た目も性格も真逆ゆえに衝突しながら友情を深めていくストーリー。緑色の肌で周囲から誤解され、まだ本当の力を見いだしていないエルファバと、野心的な人気者で本当の心を見いだしていないグリンダは、やがてオズの国の運命を大きく変えることになる……。

主演は『ハリエット』(2019)のシンシア・エリヴォと歌姫アリアナ・グランデ。共演には『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022)のミシェル・ヨー、『ジュラシック・パーク』シリーズのジェフ・ゴールドブラム、「ブリジャートン家」のジョナサン・ベイリー、トニー賞ノミネート歴を誇るイーサン・スレイターらが揃った。監督は『イン・ザ・ハイツ』(2021)のジョン・M・チュウ。

映画『ウィキッド ふたりの魔女』は2025年春全国ロードショー。

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Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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