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『ウィキッド3』、「何の話をやるの?」と監督 ─ 「2作目で終わりにしておこう」と出演者

ウィキッド 永遠の約束
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人気ブロードウェイ・ミュージカルを映画化した『ウィキッド』2部作が完結する。前編『ウィキッド ふたりの魔女』(2024、日2025)に続く後編『ウィキッド 永遠の約束』が、アメリカでは2025年11月21日に劇場公開を迎えるのだ。

『ウィキッド ふたりの魔女』は米国興行収入4億7,443万ドル、世界興収7億5,871万ドルという大ヒット。『ウィキッド 永遠の約束』もこれに迫る、もしくは上回る興行が期待されるが、原作の“その先”を描くシリーズ第3作が製作される可能性は……?

監督のジョン・M・チュウは、第3作の可能性を問われると「何の話をやるの?」と率直に反応。「今のところ、いろんなアイデアが飛び交ってはいますが……どうでしょう。まずは今回の作品を楽しんでください」と語り、続編の是非については答えなかった。

映画版の2部作は、原作のミュージカルと同じ結末を迎えるとみられている。「ここで終わりにしておこうと思います」と答えたのは、アリアナ・グランデ演じるグリンダの友人ファニー役のボーウェン・ヤンだ。ただし、ブロンウィン・ジェームズ演じる“相棒”シェンシェンとのスピンオフについては、「『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』のようなストーリーを提案するつもり」とジョークを交えた。

『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』とは、ウィリアム・シェイクスピア『ハムレット』に登場する主人公の幼なじみ2人を中心とした、英国の劇作家トム・ストッパードによる戯曲。過去にはマーク・ラファロが『アベンジャーズ』シリーズのスピンオフのアイデアとしてこの戯曲を参照していたように、ある意味ではおなじみのジョークと言えそうだ。

『ウィキッド 永遠の約束』では、“西の悪い魔女”となったエルファバと、オズの“善の象徴”となったグリンダの関係が悪化していくなか、オズの魔法使いによって“カンザスの少女”ドロシーやブリキの木こり、かかし、ライオンが集められる。群衆が蜂起し、人々に危機が迫る中、グリンダとエルファバは再び力を合わせなければならない……。

物語はひとまずこれにて完結するはずだが、その後の展開はスタジオ次第。日本では2026年3月に全国公開予定だ。

Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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