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「クマのプーさん」前日譚企画が進行中、驚きのオリジン描く ─ 元ドリームワークス製作陣が手がける

くまのプーさん
Image by Klári Cseke from Pixabay

あの「クマのプーさん」の前日譚が製作されることがわかった。米The Hollywood Reporterが報じている。いったいどういうことなのか。

ディズニー映画でおなじみの“プーさん”だが、原作となったA・A・ミルンによる1926年の児童小説「クマのプーさん」がパブリックドメインとなったため、ディズニー以外のスタジオでも映像化が可能となった。これを受けて、ドリームワークスの元クリエイター陣がプーさんの前日譚企画を始動させたのだ。

プーさんの前日譚は劇場映画とテレビ番組が進行中で、映画版は2024年の公開を目指し、その直後にテレビシリーズがリリースされる予定。実写とアニメのどちらかは定かでないが、『パディントン』シリーズにインスパイアされたともいわれているため、実写となる可能性が高そうだ。

監督・脚本はドリームワークス作品『シャーク・テイル』(2004)『森のリトル・ギャング』(2006)などのマイク・デ・セヴェ。共同脚本は、同じくドリームワークス製作「The Mr. Peabody & Sherman Show(原題)」(2015-2017)のジョン・レイノルズが手がける。レイノルズによると、本企画では、プーさんと仲間たちがまだ幼い頃の「驚きのオリジン・ストーリー」が、「21世紀の子どもたちにも繋がる」形で描かれるということだ。

また、監督のセヴェは「この人気が衰えない子熊は、ハチミツをがむしゃらに求める願いと、手の入れるためのおかしな計画で、現代の子どもたちにも共感できる存在だと思います。プーさんと仲間たちは陽気ですから、さらに幼い時はもっと楽しかっただろうと考えています」とコメントした。

製作にあたっては、セヴェのアニメーションスタジオBaboonとWinvest Groupの子会社IQIが提携。Winvestの現CIO(最高情報責任者)で元ドリームワークスのシャーリーン・ケリー、同じくWinvestのCSO(最高戦略責任者)でIQI創設者のキョウ・フイ・リムが製作総指揮に名を連ねる。

ケリーはプーさんの過去を描きたいと思った理由について、「A・A・ミルンのクマは、この100年の間に優雅に年を重ねてきました。ですが、その過去には何があり、なぜプーさんとその仲間たちが登場したのでしょうか? 巨大なスクリーンを必要とする大冒険です。観客は予想もしなかった場所へ連れて行かれるでしょう」と力を込めた。

ちなみに「クマのプーさん」がパブリックドメインになったことから、早くも映画業界ではプーさんの映像化企画が複数存在。プーさんを殺人鬼として描いたホラー映画『Winnie the Pooh: Blood and Honey(原題)』は2023年2月15日に米国公開予定だ(もちろん今回の前日譚企画とは無関係である)。

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Source: The Hollywood Reporter

Writer

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行に料理と、読書とキャンプ。