『ワンダーウーマン』最終予告編登場!3つのジャンルが融合する映像美に注目せよ

DCエクステンデッド・ユニバースの最新作『ワンダーウーマン』の最終予告編が公開された。2017年6月2日の米国公開に先駆けること約1ヶ月、いよいよ“真打ち”ともいうべき映像が登場だ。日本では夏の終わりの公開だが、はっきり言って超面白そうなので、映画ファンは今のうちからきちんとチェックしておくように!
「人間には気をつけなさい」
ダイアナ/ワンダーウーマン(ガル・ガドット)の幼少期から、彼女が第一次世界大戦の最前線に立たされるド派手なアクションシーン、密室の格闘劇、そしてスティーブ・トレバー(クリス・パイン)との関係性を思わせる繊細な場面まで、見どころがこれでもかと詰まった予告編は、幼きダイアナに母であるヒッポリタ女王(コニー・ニールセン)が語りかけるシーンから始まる。
「ダイアナ、人間には気をつけなさい。彼らはあなたにふさわしくない」
この警告を聞きながらも、ダイアナは自身の暮らす島セミッシラの近海に不時着した飛行機を救出。乗っていたのは本作の男性主人公(この映画が“ヒーロー”映画だとすると、むしろ“ヒロイン”だと考えてもよさそう)であるスティーブ・トレバーだった。トレバーを助け出したダイアナは、やがて第一次世界大戦の戦場へと飛び出していくことになる……。
3つのジャンルが融合する映像美
今回の予告編で印象に残るのは、明らかに異なる手触りの場面が絶妙な割合で混在していることだ。
たとえばアクションシーンにも、大きく開けた空間で展開する銃と弓矢の戦闘シーンと、建物の中で身体ひとつで格闘する場面が交互に登場している。しかも同じ“戦闘”でも、戦争映画を思わせるようなリアルな描写もあれば、馬と弓矢が活躍するファンタジー・テイストもあるのが印象的だ。「戦争映画」「ファンタジー映画」という二つのジャンルが映画の中で共存していることが見て取れる。しかし本作『ワンダーウーマン』は、まぎれもなく「ヒーロー映画」にほかならない。
また印象的なのは、空を飛ぶ飛行機から見る風景や、ダイアナが乗る馬が駆け回る自然の雄大さだ。ダイアナが暮らすセミッシラと荒廃した戦場のギャップ、あるいは近代化の進んだ都市空間とのコントラストも本作の大きな見どころになるだろう。
ダークなトーンは健在?
言及しておかねばならないのは、これまでDCエクステンデッド・ユニバースが培ってきたものであり、良きにつけ悪しきにつけ特徴とされてきたダークなトーンが本作でも健在であろうことだ。「ダーク」という言葉はそもそも意味合いが複雑なものだが、今回の場合は戦時下の空気をスクリーンに映し出す方向に活かされるのではないだろうか。予告編では、実験シーンの不穏さがとりわけ印象に残る。
全貌を現さないメイン・ヴィラン
この実験シーンに深く関与しているとみられるのが、今回の映像でついに登場した、エレナ・アナヤ扮する“ドクター・ポイズン”と呼ばれる科学者らしき女性だ。マスクで顔を半分近く覆っているが、なぜ彼女は顔を覆わねばならなくなったのか、そしてマスクの下には何が隠されているのか……。
そして、『ワンダーウーマン』の映像を待ちつづけてきた多くのファンにとって意外だったのは、メイン・ヴィランとして登場するアレスの全貌が判明しなかったことだ。演じるのは『ハリー・ポッター』シリーズでルーピン先生を演じたデヴィッド・シューリス。予告編にはチラリと登場しており、ダイアナ&トレバーと言葉を交わしているが、いったい彼はどんな人物で、どんな企みを抱いているのか……。
セミッシラでのダイアナの姿を充実した描写で見せてくれそうな前半から、ドラマの予感と派手なアクションのつるべ打ちともいうべき後半まで、『ワンダーウーマン』の最終予告編は、これまで公開されてきた予告編とは明らかに毛色の違う仕上がりだ。使用されている曲はイマジン・ドラゴンズの「ウォーリアーズ(Warriors)」で、これも作品のテイストにきちんとハマって観客のワクワク感を煽ってくれる。
映画『ワンダーウーマン』は2017年8月25日公開。早く観たい!
Source: https://www.comicbookmovie.com/wonder_woman/wonder-woman-fights-to-save-humanity-in-this-incredible-final-trailer-for-patty-jenkins-dc-adaptation-a150928
http://batman-news.com/2017/02/19/david-thewlis-ares-wonder-woman/
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