『チャーリーとチョコレート工場』前日譚映画、ティモシー・シャラメが本格挑戦のミュージカルシーンに緊張

イギリスの小説家ロアルド・ダールによる『チョコレート工場の秘密』(評論社)を原作にした映画『ウォンカ(原題:Wonka)』では、若き日のウィリー・ウォンカ役を演じるティモシー・シャラメが本格的なミュージカルシーンに挑む。元々、音楽の才に溢れたティモシーだが、ジョニー・デップも演じた伝説的なキャラクターとだけあり、プレッシャーに感じていたようだ。
本作は、ウィリー・ウォンカによってチョコレート工場が開かれる前の時代の話を描く前日譚物語。撮影は、2021年9月末より英国でスタートしており、ティモシーは演技に加えてミュージカルシーンのレコーディングにも取り組んでいるようだ。米Timeによれば、収録はアビー・ロード・スタジオで行われているという。
本格的なミュージカルシーンに初めて挑むティモシー。レコーディングを終えてみての感想はというと、「僕では不釣り合いのように感じました」とのこと。難しさを実感した上での発言なのだろうが、ティモシーの歌の才能は彼の学生時代から知られている。“Timothée Chalamet Statistics”という自作の楽曲ではラップを披露しており、同曲は、ティモシーが出演したイギリスのトーク番組で話題にあげられてもいた。また、映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(2019)ではピアノで弾き語りを行い、美声を披露してもいる。
こうした経験を持つティモシーでも、ウィリー・ウォンカ役でのミュージカルシーンとなるとプレッシャーも大きかったのだろう。「歴史を冒涜しているような気分でした」と撮影時を振り返っている。その一方で、「暗い感情を掘り下げていくものではなく、“風変わりな存在であったり、自分の中に周りには理解されないおかしな所があったりしても良いんだ”ということを祝福する作品なんです」とテーマ性を語るティモシー。歌とダンスを通して、ウィリー・ウォンカの奇抜さが反映されているのだろう。
直近では、ティモシー扮するウォンカのファーストルックも公開されている。トレードマークのハットやステッキもしっかり身につけているようだ。なお、本作は小説『チョコレート工場の秘密』の映像化となり、2005年の映画『チャーリーとチョコレート工場』との繋がりは無いとされている。監督は、『パディントン』シリーズのポール・キング。
映画『ウォンカ(原題:Wonka)』は、2023年3月17日に米国公開予定。
Source:Time,The Graham Norton Show