『ブラックパンサー』『クリード チャンプを継ぐ男』監督&俳優コンビ、『ロング・アンサー』でアメリカ史上最大の教育汚職事件を映画化!

『クリード チャンプを継ぐ男』(2015年)で主演を務めたマイケル・B・ジョーダンとライアン・クーグラー監督が、アメリカで起きた“史上最大の教育汚職事件”を映画化することがわかった。タイトルは『ロング・アンサー(原題:Wrong Answer)』で、ジョーダンとクーグラー監督は、マーベル映画『ブラックパンサー(原題:Black Panther)』に続いて4度目のタッグとなる。

史上最悪の教育汚職、その背景に迫る

本作『ロング・アンサー』は、アメリカ・ジョージア州のアトランタで長年行われていた「統一学力テストの水増し採点事件」を扱う作品だ。しかし、これは単純に“教師がテストの答案を改ざんした”というだけの事件ではない。

2002年にアメリカで成立したNo Child Left Behind(落ちこぼれゼロ)は、黒人やヒスパニックの地位向上を視野に入れ、全米に学力基準を設けて統一テストを実施することで、全児童にその達成を実現させようという政策だ。しかしこれには、基準を達成できなかった学校に対して教員の解雇や助成金のカットといった厳しい行政措置をとるペナルティも設けられていたのである。もちろん全米の学校は教育にがぜん力を入れるようになり、アトランタのパークス・ミドル・スクールもその例外ではなかった。しかし同校では、教員たちによる懸命の努力にもかかわらず、ついに生徒たちの学力は向上しなかったのだ。やがて教師たちは、やむなくテストの答案を改ざんして点数を水増しするという手段に及んだのである……。この事件では、最終的に11人の教師が有罪判決を受けている。

Deadlineによると、本作では作家のレイチェル・アビブ氏が2014年に発表したルポルタージュ記事を基に、ベストセラー『世界と僕のあいだに』(“BETWEEN THE WORLD AND ME”)を執筆した作家タナハシ・コーツが脚本を担当するという。コーツは2016年にコミック『ブラックパンサー』のライターを務めており、ジョーダン&クーグラー監督とは思わぬところで共通点がある人物だ。ちなみに原作のルポルタージュは、現在(2017年6月8日時点)もザ・ニューヨーカー誌のウェブサイトで読むことができる。

なお『ロング・アンサー』は、クーグラー監督とジョーダンが4度目のタッグを組む作品だ。過去には監督の長編デビュー作『フルートベール駅にて』、『クリード チャンプを継ぐ男』、そしてジョーダンが悪役(ヴィラン)に挑む『ブラックパンサー』で現場を共にしており、息の合ったコラボレーションに期待がかかる。今回、ジョーダンは事件に巻き込まれる実在の数学教師ダマニー・ルイスを演じ、クーグラー監督はプロデューサーも兼任。ちなみに本作のプロデューサーには俳優のブラッド・ピットらも名を連ねている。

Sources: http://deadline.com/2017/06/ryan-coogler-michael-b-jordan-wrong-answer-math-cheating-scandal-new-regency-plan-b-ta-nehisi-coates-1202109192/
http://japan.techinsight.jp/2015/04/yokote2015041609200.html
http://ci.nii.ac.jp/naid/110004684936
Eyecatch Image: https://twitter.com/DEADLINE/status/872553802557079553/photo/1

About the author

稲垣 貴俊(Takatoshi Inagaki)。THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすくしてお伝えできればと思っております。

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