マーゴット・ロビー主演『嵐が丘』予告編公開、2026年公開決定 ─ 愛が、私を、狂わせる

愛が、私を、狂わせる。『バービー』マーゴット・ロビーが主演とプロデュースを務めるノンストップ・ラブミステリー『Wuthering Heights』が、『嵐が丘』の邦題で2026年劇場公開となることがわかった。禁断の予告編映像が届けられている。
原作はエミリー・ブロンテ生涯唯一の作品となった世紀のベストセラー小説「嵐が丘(Wuthering Heights)」(1847年刊)。世界で最も知られた作品の一つとして、今日に至るまで多くの国で翻訳出版され数多く舞台化されている。
映画作品としては、1939年公開作の監督ウィリアム・ワイラー、主演ローレンス・オリビエ版がアカデミー賞8部門にノミネートされた。1992年公開作の監督ピーター・コズミンスキー、ジュリエット・ビノシュ&レイフ・ファインズ共演版も知られている。日本では1988年に監督・吉田喜重、出演・松田優作で映画化。多くの世界中にクリエーターへ影響を与え続けている不朽の名作だ。
物語の舞台はイギリス北部ヨークシャー。荒涼とした嵐が丘にある屋敷アーンショウ家の美しい令嬢キャサリン(マーゴット・ロビー)と、屋敷に引き取られた孤児ヒースクリフ(ジェイコブ・エロルディ)の身分の違うふたりは、互いを求め激しく惹かれ愛し合う。だが永遠を誓った愛は、やがてすべてを破壊する狂気の復讐へと変貌をとげ、多くの悲劇を巻き起こすことになっていく。
運命の出会いから燃え上がるふたりの愛を、極彩色に彩られた映像美と、世界的ポップアイコン・チャーリーXCXの艶やかな音楽で描き出す。息をのむ視線の絡み合いや鼓動の高まり──画面全体を支配するのは、抑えきれないふたりの情熱。一方で、ブーケを手にレースを翻す花嫁姿のキャサリン、荒れた大地を駆け抜けるヒースクリフ、嵐に揺れる屋敷やふたりを取り巻く人々の不穏なカットが連続し、激情と狂おしい運命の渦が交錯する。
共演は『saltburn』(2023)で注目を浴び、新ジェームズ・ボンド役有力候補の1人とも噂されるジェイコブ・エロルディ。
今もなお記憶に刻まれる“世紀の愛”を映画化するため、マーゴット・ロビーが監督・脚本を託したのはエメラルド・フェネル。監督デビュー作『プロミシング・ヤング・ウーマン』で性被害というテーマをスタイリッシュかつブラックユーモアを交えて描き、イギリス人女性監督として史上初となるアカデミー賞脚本賞を受賞。軽快なストーリー展開の裏に、人間の醜さや社会の闇をえぐり出す監督の鋭い視点が、映像化され続ける『嵐が丘』をどのように描くのか。

映画『嵐が丘』は、2026年全国ロードショー。