『ワンダーウーマン』ボートのシーン、ダイアナ&スティーブのセリフはすべてアドリブだった ― クリス・パイン、撮影の感想を語る
注意

この記事には、映画『ワンダーウーマン』の軽微なネタバレが含まれています。

映画『ワンダーウーマン』の大きな魅力のひとつは、ダイアナ・プリンス/ワンダーウーマンを演じるガル・ガドットと、スティーブ・トレバー役のクリス・パインによる絶妙な演技のコラボレーションにある。コミカルすぎずシリアスすぎず、ドラマティックなシーンをきちんと演技の求心力で見せきってしまう二人は、きっと2017年を代表するコンビだといえるだろう。

そんな二人が豊かなバランス感覚を劇中ではじめて発揮するのが、ボートに乗って二人でセミッシラを出ていく場面だ。二人は半ば軽口を叩くようにしながら、眠ることや性、そしてダイアナの出生について語り合うのである(その一部は海外版TVスポットにも使用されている)。

先ほど“コミカルすぎない”と形容したが、それでもダイアナとスティーブのやり取りには軽妙なユーモアがある。米エンターテインメント・ウィークリー誌によると、パティ・ジェンキンス監督はそんな二人の空気感を演出するため、このボートのシーンで大胆な方法を導入したという。なんとガドットとパインの話すセリフはすべてアドリブだったというのだ。

その撮影を振り返って、パインはこう語っている。

「ダイアナはまっすぐな女性でなければならないんだ、すごく難しい役柄だよ。“私の父親はゼウス”みたいなセリフを言うんだけど、それって超バカバカしいよね。しかも真顔で言わなきゃいけないんだ、純粋かつ真剣にね。僕のほうは、そんなバカバカしいことを聞いた人間が誰しもするような反応をすることができた。やりやすかったよ。」

この言葉から推測するに、“すべてアドリブ”といいつつも、おそらくシーンの流れとキーになるセリフは決まっていたとみられる。つまり100%アドリブというよりは“即興で演じた(インプロヴィゼーション)”という方が正確そうだが、二人のバランスと自然なユーモアが俳優同士の呼吸から生まれたことは間違いなさそうだ。もっとも気になるのは、「女は一人でも眠れる」「『快楽的肉体論』を読破した」といったセリフがガドットの口から自然に出てきたものなのか、それとも脚本家が仕掛けたものなのか、ということだが……。

ちなみにエンターテインメント・ウィークリー誌によると、このシーンは「映画全体のトーンに多くのヒントをもたらした」という。このシーンでガドットとパインが見せた演技は、ほかの場面にもきっと大きな影響を与えたことだろう。

映画『ワンダーウーマン』は2017年8月25日より全国の映画館にて公開中

Sources: http://ew.com/movies/2017/05/18/gal-gadot-wonder-woman-feminist/
http://www.businessinsider.com/wonder-woman-boat-scene-improvised-2017-6
©Warner Bros. 写真:ゼータ イメージ

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1989年生まれ。THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはわかりづらいまま、少しだけわかりやすくしてお届けできればと思っております。

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