『ワンダーウーマン 1984』米国公開が大幅延期 ― 新公開日は2020年6月5日に決定

ワーナー・ブラザース&DCコミックス製作、『ワンダーウーマン』(2017)の続編映画『ワンダーウーマン 1984(邦題未定、原題:Wonder Woman 1984)』の米国公開日が大幅に延期されることがわかった。米Varietyほか複数のメディアが報じている。
このたび、ワーナーは『ワンダーウーマン 1984』の米国公開日を2020年6月5日に変更したことを発表。2019年11月1日の公開を目指して製作が進められていたが、約7ヶ月の延期となる。第一報を伝えたのは、主人公ダイアナ・プリンス/ワンダーウーマン役のガル・ガドットだった。
Super excited to announce that, thanks to the changing landscape, we are able to put Wonder Woman back to its rightful home. June 5, 2020. Be there or be square!!!
✨🙅♀️✨ pic.twitter.com/Wj8ORUQLdg
— Gal Gadot (@GalGadot) 2018年10月22日
ワーナー・ブラザースにて米国内の配給を統括するジェフ・ゴールドスタイン氏は、今回の延期発表について、前作『ワンダーウーマン』が2017年夏に米国で大ヒットを記録したことを強調。「映画をあるべきところに位置づけるもの」だとしている。前作は米国で4億1,260万ドル、全世界で8億2,180万ドルという興行収入を達成し、女性監督作品としては史上第1位の記録を樹立したのだ。
また本作の公開延期には、2019年にDCコミックス原作映画が集中していたという背景もあるとみられる。本作のほかにも、『シャザム!(邦題未定、原題:Shazam!)』が4月5日、ホアキン・フェニックス主演による新ブランドの第1作『ジョーカー(邦題未定、原題:Joker)』が10月4日に米国公開される予定だったのだ。このたびワーナーは、『ジョーカー』の約1ヶ月後に公開予定だった『ワンダーウーマン 1984』を大幅に繰り下げることで、2019年の秋は『ジョーカー』に注力する方針に切り替えたとみられる。
さらに2020年には、『ワンダーウーマン 1984』に先がけて、マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインを主人公とする『バーズ・オブ・プレイ(邦題未定、原題:Birds of Prey)』が2月7日に米国公開される予定。その後のラインナップは発表されていないため、2020年のDC映画はこの2本のみとなりそうだ。
なお、このたび『ワンダーウーマン 1984』の公開が延期されるに伴って、本来2020年6月5日に公開される予定だった、マーク・ウォールバーグ主演『Six Billion Dollar Man(原題)』は公開予定が白紙となっている。同作は『人生スイッチ』(2014)のダミアン・ジフロン監督のもと2017年から企画が進められていたが、2018年5月にダミアン監督が降板。企画の現状については報じられていない。
『ワンダーウーマン 1984』にはパティ・ジェンキンス監督をはじめ、主人公ダイアナ・プリンス/ワンダーウーマン役のガル・ガドット、スティーブ・トレバー役のクリス・パイン、アンティオペ役のロビン・ライト、そして女王ヒッポリタ役のコニー・ニールセンが前作から続投する。
また新キャストとして、『ゴーストバスターズ』(2016)のクリステン・ウィグが悪役チーターを演じるほか、『キングスマン:ゴールデン・サークル』(2017)のペドロ・パスカルが出演。音楽は『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)でワンダーウーマンのテーマ曲を制作した巨匠ハンス・ジマーが務める。
映画『ワンダーウーマン 1984』(邦題未定、原題:Wonder Woman 1984)は2020年6月5日に米国公開予定。前作『ワンダーウーマン』のブルーレイ&DVDは発売中。