『ワンダーウーマン3』現時点で計画なし ─ ガル・ガドットが実現予告も、再演の保証もないと米報道

DC映画『ワンダーウーマン』シリーズの主演であるガル・ガドットが、企画が頓挫したとみられていた第3作の実現を予告してから約1週間。この発言とは裏腹に、新生DCユニバースを手がけるDCスタジオが、現時点では『ワンダーウーマン』第3作目を計画していないことがわかった。
『ワンダーウーマン』シリーズは、『マン・オブ・スティール』(2012)から始まったDC映画ユニバースのもと、2017年に第1作、2020年に第2作が製作された。しかし、2022年12月に第3作の企画が頓挫し、前2作のパティ・ジェンキンス監督が離脱。その後、ジェームズ・ガン&ピーター・サフラン率いるDCスタジオによるユニバースの再編を受け、シリーズの今後とガドットの再演は不明とされていた。
状況が大きく変わったのは、2023年8月3日、ガドットが第3作の実現を突如予告したことだった。ガドットは米ComicBook.comの取材にて、「ジェームズとピーターから聞いたところによると、一緒に『ワンダーウーマン3』を開発することになるようです」と発言。今回の報道直前、米Flauntの記事でも、ガン&サフランから「何の心配もいりません。一緒に『ワンダーウーマン3』を作るつもりです」との内容を聞かされたと語っている。
ところが、米Colliderに複数の情報筋から寄せられた情報によると、DCスタジオは『ワンダーウーマン』第3作を現時点で企画開発しておらず、すでに発表されているテレビシリーズ「パラダイス・ロスト(原題)」以外にワンダーウーマン関係の計画はないとのこと。僅差で追随した米Varietyによれば、第3作に関してガドットに約束されているものは一切なく、新生DCユニバースでの再演についても決定的な話し合いはなされていないという。
「パラダイス・ロスト」とは、ガンが新生DCユニバースの第1章“Gods and Monsters”のラインナップの中で発表した、 ワンダーウーマンの故郷セミッシラを描くテレビシリーズ。以前はワンダーウーマンのアニメーション作品が企画されていることも明かしていたが、こちらも具体的な計画がある段階ではないのかもしれない。
2023年6月、ガドットはワンダーウーマンの新企画について「裏側で進んでいることがあります。皆さんもしかるべき時に知ることになりますよ」とコメント。これがどの企画を指しているかは不明だが、今回の報道を受け、第3作の可能性は薄らいだと言える。いずれにせよ、ガドットの予告と今回の報道は一見矛盾するものだ。ガドットの発言が先走ったものだったのか、DC側になにかを伏せておきたい事情があるのか、それとも別の可能性があるのか。正しい情報はいずれ行われる正式発表を待つほかない。
▼ ワンダーウーマンの記事
Source: Collider, Variety, Flaunt