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【レビュー】新年に観たい!『イエスマン』『365日のシンプルライフ』でより良い1年を送ろう

THE RIVER読者のみなさん、あけましておめでとうございます! 去年を締めくくった映画は、いったい何だっただろうか? そして映画ファーストデー、いや、元日はどうやって過ごされただろうか? 2017年はラインナップを見るだけで期待が爆発しそうなほど楽しみな作品がたくさんだ。こんなに豪華な映画がたくさん公開される年なんて、いい年になるに決まってる!

とはいえ……どんな年にもいいこともあれば悪いこともある。毎年毎年目標を立てるけれど、達成できることもできないこともあるだろう。今年もきっといろいろあるはずだ。でも、やっぱり今年は去年よりもいい年にしたい! そんな時はやっぱり映画から学ぼう、“少しでも良い一年ににする方法”を!

『イエスマン “YES”は人生のパスワード』

http://mattzavadil.com/jim-carreys-yes-man-films-mlm-lessons
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おなじみジム・キャリー主演のコメディ映画、『イエスマン “YES”は人生のパスワード』。仕事もプライベートもうまくいかない主人公カールが、どんな誘いにも「イエス!」と答えるようにしたことで、その人生が変わっていく……というストーリーだ。

ヒロインを演じるのは『500日のサマー』のズーイー・デシャネルちゃん。コメディ映画にありがちのブロンド美女♡というわけじゃないのに、ちょっと浮世離れした変な子の役がよく似合ってとにかくかわいい

もちろん、この映画のようになんでも「イエス!」と言ってしまうのは極端すぎる。「クモだらけの部屋に入ってみる?」「イエス!」とはならない。それになんでもオッケーすることでうまくいくようになる、っていうのも綺麗事みたいに聞こえる。時には諦めたり、ぐっと歯を食いしばって我慢した方がいいこともあるだろう。それでも『イエスマン』のカールみたいに、思いっきりポジティブに生きてしまうのはとてもいいことだ。ただ、いいことだが簡単にできることじゃない

http://www.aceshowbiz.com/still/00004363/yes_man18.html
http://www.aceshowbiz.com/still/00004363/yes_man18.html

でも、いろいろ今まで断ってきたことに「イエス!」と答えてみることは、きっと自分自身を今までとは違うところに導いてくれるだろう。だって、避けてきたことや食わず嫌いしていたものでも、一度踏み込んでみればめちゃくちゃおもしろい可能性もあるんだから。

たとえば、彼女に「あの恋愛映画、おもしろそうなの!一緒に観に行かない?」と誘われたとしよう。「俺は『バットマン』の方が観たいんだ…」なんて断っていたあなた! でも、その全く興味がない恋愛映画のふとした台詞に、自分に響く言葉があるかもしれない。それに映画がつまらなかったとしても、あとで振り返った時に「あの映画のシチュエーション、よかったな」なんて、自分の肥やしになるかもしれないし。

それにきっと、ポジティブな言葉を発している人の方が絶対に運気が良い。“言霊”という言葉がある通り、口に出すことで自分の気持ちも変わったりする。「面倒くさい」「疲れた」など、ついついネガティブなことを言っていては、自分どころか周りの気持ちも下げてしまいそうだ。「なんとかなる!大丈夫!」、意外と口に出して言っていると、本当に大丈夫になったりしているから不思議。

もちろん、その時は『イエスマン』のように、新しいことに触れ合い チャレンジする勇気を持って。何かに踏みとどまっているあなたの背中を思いっきり叩いてくれる、そんな映画だ。

『365日のシンプルライフ』

フィンランドで製作されたドキュメンタリー風映画『365日のシンプルライフ』。観たことはなくても、タイトルを聞いたことがある方はたくさんいらっしゃると思う。主人公の青年は失恋をきっかけに、モノだらけの自分の部屋が嫌になり、リセットしようとこんな実験を始める。

  • 自分の持っているものを倉庫に預ける
  • 毎日ひとつだけ、必要なものを部屋に持ち帰る

しかも、この実験の期間は一年間。自分にとって必要なものとはなにか、大切なものとはなにか、そして“モノ”って必要なのか……なんてことを考えさせてくれる映画である。

http://areena.yle.fi/1-2088370
http://areena.yle.fi/1-2088370

断捨離という言葉がある通り、不要なものを捨てることはきっといいことだ。何かを捨てれば新しいものを得られるかもしれない。それに部屋はすっきり片付いている方が気分がいい(部屋の乱れは心の乱れ、なんて言うし)。

でも、距離を置いた方がいいものは、なにも目に見えるものだけじゃない

たとえば恋愛。もし恋人にブンブン振り回されている、傷つけられている、今のままだと自分は成長できない、今の自分は恋愛をする時期じゃない……そんな時には、そっと自分の恋愛感情と距離を置いた方がいいだろう。また無理なダイエットにしたって、痩せたいがために家族や友人との食事を断り、栄養も偏り、精神的にも追い詰められるなんて全く健康的じゃないし、自分が参ってしまっては、いくら美容のためでもよろしくない。自分を悲観的にさせる友人や、負の連鎖に巻き込んでくる人と距離を置くことも大事だろう。

http://www.helenavkrabici.cz/jeden-svet-predstavil-experiment-my-veci/
http://www.helenavkrabici.cz/jeden-svet-predstavil-experiment-my-veci/

でも、目に見える物も見えない物も、人間関係や自分の感情だって、何かを捨てて何かと距離を取れば、自分にとって一番必要なこと、重要なこと、大事な人が見えてくるだろう。それに“今一番やらなければいけないこと”も見えてくるはずだ。

自分を窮屈にするものとはおさらばして、素敵なシンプル・ライフを! きっと、なんだか晴れやかな気持ちになれるに違いない。

共通するのは“継続すること”

さて、今回ご紹介した『イエスマン』と『365日のシンプルライフ』に共通するのは“何かを継続すること”だ。

http://guestlist.net/article/11760/could-you-live-a-year-without-your-things-my-stuff-documentary-review
http://guestlist.net/article/11760/could-you-live-a-year-without-your-things-my-stuff-documentary-review

『イエスマン』は「イエス」と言い続けること、『365日のシンプルライフ』は、そのシンプル生活である。

どちらも「おもしろそう!」とは思えど、それを半年も一年も続けることは簡単じゃない。きっと周りからも「あいつどうしたんだ?」 と思われるだろう。それでも継続していくことに意味がある。だって続けていかないと、そこで何が起こるかは分からないのだ。“続けていくこと”で初めてそれがだんだんと自分の日常のなり、一部になり、自分を前とは違う人間にしていくのである。

その“続けた先”にあるものは、最初に想像していたゴールとは違うかもしれない。でもその過程で何かを得ることは間違いないし、自分でも気づかないうちに別人に変貌しているかもしれない。だからこの一年は、“何かを続けること”に取り組んでみるのはいかがだろうか? 年の始まりにはよく耳にする言葉かもしれないが、一年後に「あのとき始めておいてよかった!」 って思えるかもしれない。それに、始めてどうなるかなんて誰にも分からないんだから。

ともあれお正月はたくさんリフレッシュして、これから待ち受ける一年に備えよう。私は今年、日記でも始めてみようかな。

(C)2008 Warner Bros. Ent. Inc. (C)2008 Village Roadshow Films (BVI) Ltd.
(C) Unikino 2013

Eyecatch Image: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Sunrise_over_Lake_Michigan.jpg
http://www.allocine.fr/film/fichefilm_gen_cfilm=130082.html
http://movies.yahoo.co.jp/movie/365%E6%97%A5%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95/349285/ (remixed by THE RIVER)

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Moeka Kotaki

フリーライター(1995生まれ/マグル)

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