『イエスタデイ』名曲づくめの特別映像 ─ ザ・ビートルズ「アビイ・ロード」リリース50周年

昨日までは、誰もがザ・ビートルズを知っていた。しかし今日、彼らの名曲を覚えているのは世界でたった一人だけ。『トレインスポッティング』(1996)『スラムドッグ$ミリオネア』(2008)のダニー・ボイル監督最新作『イエスタデイ』が2019年10月11日(金)に公開される。
このたび、2019年9月26日に、ザ・ビートルズのアルバム「アビイ・ロード」がリリース50周年を迎えたことを記念して、名曲に彩られた特別映像が到着した。
イギリスの小さな海辺の町に住むシンガーソングライターのジャックは、幼なじみの親友エリーから献身的に支えられるもまったく売れず、音楽で有名になるという夢に限界を感じていた。そんな時、世界規模の大停電が起こり、ジャックは交通事故に遭う。昏睡状態から目を覚ましたジャックは、史上最も有名なバンド「ザ・ビートルズ」がこの世に存在しないことになっていることに気づき……。
誰もが一度は耳にしたことのある、ザ・ビートルズの名曲の数々で彩られる本作『イエスタデイ』では、主人公のジャック以外が誰一人としてザ・ビートルズを知らない世界になってしまう。「この映画の内容を話すと誰もが興味を持つ。“最高の構想だ”とね」と語るのは、本人役で出演しているエド・シーラン。ジャックを支える幼なじみのエリーを演じたリリー・ジェームズは「物語も登場人物もステキで、胸がいっぱいになる」と笑顔を見せた。

本作の見どころは、ザ・ビートルズの名曲たちが物語が進めていくところにもある。音楽プロデューサーのアデム・イルハンは「選曲はリチャード・カーティス(脚本家)が熟考を重ねました。曲順でストーリーが展開するから、音楽がとにかく大事だった」と明かす。一方、リチャード本人は「ザ・ビートルズが持つ、あらゆる側面から曲を選びたいと思っていました。アルバムをすべて掘り起こすはめになって大変でしたね」と笑いながら苦労を振り返った。選曲のそれぞれまでこだわりが詰まった一作、劇場の優れた音響で体感してほしい。

『イエスタデイ』で主人公ジャック役を演じるのは新鋭ヒメーシュ・パテル。幼なじみのエリー役は『ベイビー・ドライバー』(2017)リリー・ジェームズ、敏腕マネージャーのデボラは『ゴーストバスターズ』(2016)ケイト・マッキノンが演じる。さらに、世界的ミュージシャンのエド・シーランが本人役で登場。監督は『トレインスポッティング』(1996)『スラムドッグ$ミリオネア』(2008)のダニー・ボイル、脚本家『ラブ・アクチュアリー』(2003)などのリチャード・カーティスが担当した。
映画『イエスタデイ』は2019年10月11日(金)全国ロードショー。