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アピチャッポン&パナヒ&ロウリーらのオムニバス映画、予告編が米公開 ─ コロナ禍が題材、カンヌ国際映画祭でお披露目へ

https://youtu.be/BrGpBZijCzA

『ブンミおじさんの森』(2010)アピチャッポン・ウィーラセタクン、『人生タクシー』(2015)ジャファル・パナヒ、『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』(2017)デヴィッド・ロウリーをはじめ、7人の映画監督たちが手がけたオムニバス『Year of the Everlasting Storm(原題)』より、米国版予告編が公開された。

カンヌ国際映画祭、スペシャル・スクリーニング部門にてお披露目となる『Year of the Everlasting Storm』。監督には上述の面々のほか、ロカルノ国際映画祭で女性としては初めて監督賞に輝いた『Too Late to Die Young(英題)』のドミンガ・ソトマイヨール、『熱帯雨』(2019)のアンソニー・チェン、『シチズンフォー スノーデンの暴露』(2014)のローラ・ポイトラス、そして『インペリアル・ドリーム』(2014)のマリク・ヴィタールが名を連ねている。

世界を代表する7人の名監督たちが共通して取り扱った題材は、世界中の生活をまたたく間に変えることになった、“新型コロナウイルス”。そんなタイムリーなテーマを扱った本作は、未曾有の事態に直面している世界をそれぞれの国から記録した、映画や語り手へのラブレターである。

公開された予告編では、街から人々が消えて、自宅や車で隔離生活を行う人々の様子が次々と映し出されていく。その中には、コロナ禍と同時期に襲ったもうひとつの悲劇、「Black Lives Matter」を掲げた運動を行っている人々の姿も捉えられている。そして予告編は、「お父さん、いつになったら外に出られるの?」「もうすぐ終わるだろう」と親子による切ない会話で幕を閉じた。

ワクチンが摂取されはじめたことで、人々はかつての生活を取り戻しつつある。しかし、ワクチン接種に遅れが生じていたり、変異型が登場したりと、さまざまな理由でいまも危機的状況に陥っている国も少なくない。予告編は、そんな不安定な世界で生きる人々の生活を切り取った内容となっている。

ちなみにアピチャッポン監督は本作のほか、ティルダ・スウィントン主演の新作映画『Memoria(原題)』も、カンヌ国際映画祭に出品中だ。同作は、コンペティション部門に入選されており、レオス・カラックスやポール・バーホーベンら錚々たる監督陣たちと、パルム・ドール(最高賞)を競うことになる。またロウリー監督は、デーヴ・パテール&ジョエル・エドガートン&アリシア・ヴィキャンデル共演作『The Green Knight(原題)』の米国公開が2021年7月30日に待機中だ。

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Source: IndieWire

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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