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2021年カンヌ国際映画祭、コンペティション部門全作品 ─ バーホーベン&アピチャッポン&オーディアール&カラックス&ファルハディなど

カンヌ国際映画祭
Photo by plb06 https://www.flickr.com/photos/plb75/47839716931/

ベルリン・ヴェネツィアにつづいて世界三大国際映画祭のひとつである、カンヌ国際映画祭。この度、2021年7月6日〜17日にかけて開催される本年度の出品作が公式発表された。本記事では、コンペティション部門に選出された作品のみ紹介する。

カンヌ国際映画祭は昨年度、コロナ禍の影響により数回に渡り延期を余儀なくされた後、観客を招いてなどの従来どおりの開催を断念。「オフィシャル・コレクション2020」と題した部門が特別に設立されて、トロント国際映画祭をはじめとした世界各国の映画祭などで、カンヌ選出作品としてお披露目された。苦渋の選択を強いられた年から一年、本年度は観客を招いての開催となる。また本年度の審査員長を務めるのは、『ドゥ・ザ・ライト・シング』(1989)『ブラック・クランズマン』(2018)などのスパイク・リーだ。そしてジョディ・フォスターが、パルム・ドール・ドヌール(名誉賞)を受賞する。

このたびコンペティション部門として発表された作品の中には、レオス・カラックス『Annette(原題)』、ポール・バーホーベン『Benedetta(原題)』、ウェス・アンダーソン『The French Dispatch(原題)』といった既に発表されていた映画をはじめ、パルム・ドール(最高賞)の受賞者から、カンヌ国際映画祭常連組まで名だたる監督たちによる新作が入選した。そんな注目作品には、ジャック・オーディアール&セリーヌ・シアマ『Les Olympiades(原題)』、ショーン・ベイカー『Red Rocket(原題)』、アスガー・ファルハディ『Un Heros(原題)』、フランソワ・オゾン『Tout S’est Bien Passe(原題)』、アピチャッポン・ウィーラセタクン『Memoria(原題)』、ミア・ハンセン=ラブ『Bergman Island(原題)』、ブリュノ・デュモン『France(原題)』などが含まれている。

そのほかには、『LETO -レト-』(2018)のキリル・セレブレンニコフ、『母よ、』(2015)のナンニ・モレッティ、『RAW~少女のめざめ~』(2016)のジュリア・デュクルノ、『トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング』(2020)のジャスティン・カーゼル、『テルマ』(2018)のヨアキム・トリアー、『シノニムズ』(2019)のナダヴ・ラピド、『心と体と』(2017)のイルディコー・​エニェディ、そしてショーン・ペンの新作映画が出品されている。

日本からは、『寝ても覚めても』(2018)に続いて二回目の同部門での入選となる濱口竜介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』(2021年8月20日公開)が出品されている。錚々たる監督の注目作が並ぶ中、パルム・ドールの栄冠に輝くのは……?

第74回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門

  • レオス・カラックス『Annette(原題)』
  • ショーン・ペン『Flag Day(原題)』
  • フランソワ・オゾン『Tout S’est Bien Passe(原題)』
  • アスガー・ファルハディ『Un Heros(原題)』
  • ナンニ・モレッティ『Tre Piani(原題)』
  • ジュリア・デュクルノ『Titane(原題)』
  • ウェス・アンダーソン『The French Dispatch(原題)』
  • ショーン・ベイカー『Red Rocket(原題)』
  • キリル・セレブレニコフ『Petrov’s Flu(原題)』
  • ブリュノ・デュモン『France(原題)』
  • ジャスティン・カーゼル『Nitram(原題)』
  • アピチャッポン・ウィーラセタクン『Memoria(原題)』
  • ジャック・オーディアール&セリーヌ・シアマ『Les Olympiades(原題)』
  • ポール・バーホーベン『Benedetta(原題)』
  • カトリーヌ・コルシニ『La Fracture(原題)』
  • ヨアヒム・ラフォス『Les Intranquilles(原題)』
  • マハマト=サレ・ハルーン『Lingui(原題)』
  • ヨアキム・トリアー『Julie (原題)』
  • ミア・ハンセン=ラブ『Bergman Island(原題)』
  • 濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』
  • ナダヴ・ラピド『Ha Berech(原題)』
  • ナビル・アユチ『Haut Et Fort(原題)』
  • ユホ・クオスマネン『Hytti Nro 6(原題)』
  • イルディコー・​エニェディ『A Felesegem Tortenete(原題)』

2021年カンヌ国際映画祭は、2021年7月6日〜17日まで開催予定。

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。