『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジョニー・デップがまだ若くて可愛かった頃の名作『マイアミ・ホット・リゾート』を観てみよう

ジョニー・デップが、過去20年ほどにわたる毎月2億3,000万円の浪費で破産寸前だというニュースが話題となっている。

J・デップ、浪費で破産寸前 資産管理会社がローン未払いで提訴 (AFP=時事) – Yahoo!ニュース

毎月のワイン代だけで70万ドル(約7,900万円)という規格外の浪費癖。ジョニー・デップは2017年の7月に最新作『パイレーツ・オブ・カリビアン / 最後の海賊』の日本公開を控えているだけに、今後の動向が心配なところ。

話題に事欠かないジョニー・デップだが、俳優としては『チャーリーとチョコレート工場』のウィリー・ウォンカや『アリス・イン・ワンダーランド』のマッド・ハッターなど、特徴的なキャラクターを多く演じ、今でこそカメレオン俳優の名を意のままにしている。

最近では『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のグリンデルバルト役でポッタリアン(※ハリー・ポッターシリーズのファンの総称)の注目を一気に浴び、ファンタビシリーズ次回作も出演決定。

常にハリウッドの最前線を走り続け、アイコニックな役を次々と勝ち取っている。

プライベートでも長年連れ添った元妻ヴァネッサ・パラディとの離婚や、再婚相手のアンバー・ハードとの超スピード離婚など話題に事欠かないのはさすがハリウッド俳優。元妻・ヴァネッサ・パラディとジョニーは14年も連れ添った。

ここまでプライベートがゴシップ誌に抜かれていてもなお、クールでミステリアスな雰囲気をまとうジョニー。今でこそ、唯一無二のカメレオン俳優として知られるジョニー・デップであるが、若い頃の出演作ではあどけない演技を見せてくれている。

スラップスティック・コメディの隠れた名作!『マイアミ・ホット・リゾート』(1985)

『マイアミ・ホット・リゾート』は、ブレイク前のジョニー・デップ(公開時は22歳)が主演を務める、マイアミ・ビーチを舞台としたドタバタ・コメディ。日本語で「ドタバタ喜劇」とも言える、スラップスティック・コメディと呼ばれるジャンルの隠れた名作だ。
サングラス、ヒゲ、タトゥーの渋いジョニー・デップが好きな方、まだジョニーが若くて映画出演も2作目という超初々しい映像にも興味があるのではないだろうか。

あらすじ

マイアミのリゾートホテルを舞台に、ロブ・モロー演じるベンとジョニー・デップ演じるジャックが繰り広げるラブコメディ。ジャックは、同じホテルに宿泊する美女・ボビーがキーを忘れたことをきっかけに、誘われたと勘違いしてボビーの部屋に侵入。しかし部屋に帰って来たのは、女性の恋人の犯罪者!ジャックとベンはボビーの部屋に勝手に入ったことを隠すために理容師のふりをし、犯罪者の髪を剃りとんでもない髪型にしてしまう。当然、犯罪者の怒りを買い、追いかけられホテルの中を逃走する。逃走中もしっかりナンパ。可愛い女の子は見逃さない二人。色んな人を巻き込みながら二人の逃走劇は続き…

トムとジェリーの美少年版とも言える、本格派スラップスティック・コメディの一作だ。

スラップスティック・コメディとは?

スラップスティックコメディ映画とは身体を張ったドタバタ喜劇を指す。

喜劇映画の走り、チャーリー・チャップリンやバスター・キートンの映画を観るとわかるように、身体を大きく使い大げさなシーンを演じることで笑いを生み出す。セリフのないサイレント映画の時代にコメディをより魅力的に演出するために使われた。

そんなスラップスティックの要素がたっぷりの『マイアミ・ホット・リゾート』はホテルという舞台を存分に活かし、長い廊下での追いかけっこや、階段やエレベーターでの上下運動を使い臨場感たっぷりに描いている。

この作品の見所はそんなシンプルなコメディの構造にある。ストーリーやセリフでの演出以上に、絵のインパクトや動きの大胆さで魅せる作品だ。

若い頃のジョニー・デップの魅力

シンプルなコメディ構造の今作に、今とは全く違うイメージの芝居をするジョニー・デップが華を添える。当時のジョニーは今のミステリアスな雰囲気とは違い、やんちゃ盛り全開の芝居で楽しませてくれる。ふとした表情はリラックスしていて、砕けた笑顔も魅力的。等身大のまま演じていたのではないだろうか。

スラップスティック・コメディのこの作品をより一層盛り上げるのはジョニーの体を張った演技。前述の通り、動きの大胆さがキーとなる作品なので、走ったり飛んだりと大振りのアクションに挑戦している。『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのようなシリアスで渋いアクションとはまた一味違い、楽しさやドキドキを存分に表現したアクションが注目だ。

極め付けはお尻!脱ぐという意味でも体を張っているのだ。ジョニー・デップが青年期のうちからアイドル俳優のような脱ぎの芝居をやっているというギャップがなによりの魅力。下着姿やお尻を見せていたり、思い切りよく脱いでくれている。それだけでも見る価値アリだ。

色使いとファッションにもこだわりが

注目するポイントは芝居だけではない。この作品の中のジョニーは開襟しまくりのボウリングシャツにインナーシャツ、サングラス。女の子がマネしても可愛いルックが盛りだくさん。ジョニー以外の出演者もみんなカラフルでキュートな衣装である。80’sの魅力がグッと詰まった作品なので今のファッションスタイルの参考にしてもいいだろう。

ホテルの内装やプールサイドのビビッドな色使いは大振りの芝居にインパクトをつけ、展開のテンポを後押しする。一見、シンプルなストーリーだが色彩と芝居の大きさに思わず時間を忘れて観てしまう。

水着姿の女の子やエアロビクスをする女の子の集団はカラフルで華やか。度々大人数でカラフルな衣装の人を登場させることで賑やかな雰囲気が伝わってくる。集団や大きなセットの活かし方が素晴らしいのだ。画面の全てを大胆に使う色鮮やかさは観ている人を楽しませる。

今でこそミステリアスでどんな芝居もこなす個性派俳優、一方でスキャンダルや破産寸前騒動など、メディアのお騒がせ男でもある。そんなジョニー・デップがまだアイドルのようにキラキラしていた頃を観ることができる作品である。芝居の初々しさ、雰囲気の違うルックスに注目して観ても楽しいだろう。

ファッション、美術、女の子、全てがキラキラと輝く青春スラップスティックコメディであるこの作品。難しいことは考えずにシンプルに観れるので、ストレス発散にぜひレンタルしてみて欲しい。

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PRIVATE RESORT, Emily Longstreth, Johnny Depp, Rob Morrow, Karyn O’Bryan, 1985, (c) TriStar

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映画とロックが好きなフリーライター♡

ギークな映画ボーイやクールな映画ガールとカクテル片手に話すようなことを記事にしていきたいです。好きな映画は『ロッキーホラーショー』。

脳内BGMはHighway starで今日も飛ばしていきます。

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