『君の名は。』ハリウッド実写版、脚本作業が再開 ─「ゆっくり、着実に」前進中と川村元気

新海誠監督による大ヒットアニメーション映画『君の名は。』(2016)のハリウッド実写映画版は、実現に向けて着々と前進しているようだ。プロデューサーを務める川村元気が進捗を明かしている。
第36回東京国際映画祭の場で米Deadlineの取材に応じた川村は、『君の名は。』実写版について「今は『ラーヤと龍の王国』を撮ったカルロス・ロペス・エストラーダ監督と脚本作業にあたっています」とコメント。共に製作を務めるJ・J・エイブラムスの名前も挙げながら、「パンデミックやストライキもあり、ゆっくりではありますが、着実に前に進んでいます」と話した。
実写版の製作が発表されたのは2017年。以降、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのマーク・ウェブと『ミナリ』(2020)のリー・アイザック・チョン、2人の監督が企画から離脱し、現在はエストラーダが脚本・監督を兼任している。2022年11月時点で脚本の改稿作業が進んでいることが分かっていたが、脚本家ストライキの影響で一時中断となっていた。
既報によると、物語は原作と同じく、身体が入れ替わってしまうティーンエイジャーふたりが実際に出会い、意外な真実を知ることになる青春物語に。オリジナル版を手掛けた川村は「私は“ストーリーテラー”として参加しています」とも語り、ストーリーへの自信をにじませている。
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Source:Deadline