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ザック・スナイダー、ついに監督業復帰 ─ 新作はゾンビ強盗映画、Netflix製作で「かつてないほど自由」

ザック・スナイダー
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28487603362/

我らのザック・スナイダーが、いよいよ長編映画に帰ってくる…!

『300』(2006)『ウォッチメン』(2009)『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)などの映画監督ザック・スナイダーが、Netflixオリジナル映画『Army of the Dead(原題)』で監督を務めることがわかった。米The Hollywood Reporterが報じている。

ザックが自身の監督作品を完全な形で手がけるのは、『バットマン vs スーパーマン』以来じつに2年半ぶり(2019年1月30日現在)。『マン・オブ・スティール』(2013)以降、ザックはワーナー・ブラザース&DCコミックスによる「DC映画ユニバース」に携わってきたが、監督としてクレジットされた『ジャスティス・リーグ』(2017)からは愛娘の急死を受けて途中降板となった。同作の完成版はザックの構想とは大きく異なるとされており、ザックはすでにDC映画ユニバースを離脱している。

このたび報じられた『Army of the Dead』は、ゾンビの大量発生したラスベガスを舞台に、一人の男が傭兵集団を結成し、かつてない強盗計画を成功させるため隔離地区に突入するという物語だ。ザックは監督・脚本・製作を兼任し、『キング・アーサー』(2017)のジョビー・ハロルドが共同脚本を担当。ザックの妻デボラ・スナイダー、ザック作品を多数手がけてきたウェズリー・カラーがプロデューサーに名を連ね、ザック夫妻の新製作会社Stone Quarryが製作する。

ザックがゾンビ映画を手がけるのは、高評価を受けた長編監督デビュー作『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004)以来。完全なるオリジナル企画は『エンジェルウォーズ』(2011)ぶりとあって、さまざまな出来事を経ての再出発にはうってつけの企画といえそうだ。

The Hollywood Reporterの取材に対して、ザックは「今回はまったく縛りがないんです。ここまで自由にさせてもらったことはありません」とNetflixの製作環境を絶賛。スタジオによる要求が大きかったとされるワーナーとの仕事を長年経験してきただけに、言葉の説得力が段違いである。

「全力で挑戦し、なるべく楽しくて壮大な、クレイジーで狂った作品を作り出す。その良い“口直し”になると思います。[中略]ジャンル映画ではありますが、自分自身を表現するための純粋かつ良い方法を見つける機会なんです。最高にカッコ良くて自分らしい――けれどもあざとくない――かつてない本気のゾンビ・ショーになりますよ。僕は派手なアクションも、派手なシークエンスも大好き。映画脳が働きまくっていて、“すぐに撮らないと!”って勢いです。シークエンスを構築する作業で、本格的にエンジンがかかってきましたね。」

またザックは、自分自身でカメラを回すことからしばらく遠ざかっていたことに言及し、「ここ数年間で僕は撮影をやり直してきました。この映画は自分がカメラを持つ機会にもなります」と述べている。ということは、本作でザックは監督・脚本・製作・撮影の一人四役をこなすということか…?

ちなみに本作は2007年からワーナーが進行していたもので、このたびNetflixが企画ごと買い取ったとのこと。撮影は2019年夏に開始される予定で、製作費は9,000万ドルという高額になるともいわれている

映画『Army of the Dead(原題)』の配信時期は不明。

Source: THR

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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