実写版『白雪姫』、「大好きな映画」と主演女優 ─ 「ポジティブよりもネガティブな声のほうが大きく聞こえることもある」「私の経験は誰にも奪えない」

ディズニーによる実写版映画『白雪姫』(2025)は痛恨の結果となった。製作費およそ4億ドルを投じた渾身の一作だったが、劇場公開時は米国興行収入8,720万ドル、世界累計興収2億567万ドルという結果で、宣伝・広報費なども鑑みた損失額は3億ドル程度と推定されたのである。
白雪姫役は『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021)のレイチェル・ゼグラー、女王役は『ワンダーウーマン』シリーズのガル・ガドット。もとより批判の声が大きかった本作は、イスラエルとパレスチナの開戦後には政治的文脈に巻き込まれ、ますます複雑な事態に陥った。ゼグラーはパレスチナ支持を公言してイスラエルを非難したが、ガドットはイスラエル国防軍で兵役を務めた経験もあり、イスラエルを支持したのである。
現在、ゼグラーは『白雪姫』の結果をどのようにとらえているのか。米Glamourのインタビューでは、「これまでの経験は、いずれも素晴らしい学びの機会でした」として、『白雪姫』についても「素晴らしいお仕事だったし、大好きな映画です」と語った。
「(『白雪姫』は)何度か観ています。ディズニープラスのストリーミング再生回数で1位になりましたし、称賛されているのも知っています。時にはポジティブな声よりも、ネガティブな声のほうが大きく聞こえることもあるのだという経験のひとつでした。私が学んだのは、良い気分の時はその感情にひたすらに浸り、つらい時はそういうこともあるのだと理解することです。」
また、「毎日現場に行き、自分の仕事をしたのは私自身です。その経験は誰にも奪えない」とも強調した。「(『白雪姫』では)生涯にわたる友人ができました。そういう家族のような存在は、オンラインの言説で失われるものではありません」。
実写版『白雪姫』で監督を務めたのは、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズや『(500)日のサマー』(2009)のマーク・ウェブ。なお、女王役のガル・ガドットも、2025年8月にインタビューで複雑な胸中を吐露していた。
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Source: Glamour






























