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『スパイダーマン:ホームカミング』ゼンデイヤ演じる役についての誤情報が拡散中

映画『スパイダーマン:ホームカミング』で、女優/シンガー・ソングライターのゼンデイヤ演じる役の詳細について、フェイク・ニュースが出回っている。

一部の海外メディアが、ゼンデイヤの正体が『スパイダーマン:ホームカミング』児童向け小説内容のリークによって判明したことをレポートするが、事実と異なるものだった。ところが、同情報がフェイクであったことが訂正されないまま独り歩きしてしまっているのだ。どのような誤情報がどのように拡散されたのかをお伝えしたい。

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『スパイダーマン:ホームカミング』拡散されたミッシェルについての誤情報

誤ったレポートによると、ゼンデイヤ演じるキャラクターのフルネームはミッシェル・トーメス(Michelle Toomes)。マイケル・キートン演じる本作のヴィラン、バルチャーことエイドリアン・トゥームス(Andian Toomes)と姓が一致しておることから、「ゼンデイヤはバルチャーの娘だった」との情報が出回った。

スパイダーマン:ホームカミング
©Marvel Studios 2017. ©2017 CTMG. All Rights Reserved.

この誤情報は、海外ポップ・カルチャーの話題において大きな影響力と拡散力を持つメディアSCREENRANTのこちらの記事、同じく人気メディアSCREENGEEKのこちらの記事によるもの。
しかし、同二記事が情報出典元とする別メディアMOVIEPILOTの記事を辿ってみると、その情報出典元が開示されていない。つまり、“ソースのソースがない”という状態なのである。Redditユーザーの報告によると、件の『ホームカミング』児童向け小説ではゼンデイヤ演じるミッシェルのラストネームは判明しないそうだ。同ユーザーは、”ソースのソース”となったMOVIEPILOTの記事は「人づてに聞いた話を書いたのではないか」と指摘している。

妙に納得してしまう噂だった?

ゼンデイヤ演じるミッシェルがメイン・ヴィランであるバルチャーの娘であるというフェイク・ニュースが広まった理由として、この誤情報が妙に納得できるものだったという点が挙げられるだろう。
『ホームカミング』予告編でバルチャーはピーターに「家族を守るためなら何だってやる、それをわかって欲しい」と理解を求めていたことから、彼に家族と呼べる存在が登場することは示唆されていた。そこにピーターの大切なクラスメイトであるミッシェルが含まれていた、という皮肉な設定は、ピーター・パーカーの「大いなる力には、大いなる責任が伴う」というテーマと一致するものだったからだ。この誤情報に触れた多くのファンは、サム・ライミ版『スパイダーマン』シリーズのハリー・オズボーンとピーター・パーカーとの複雑な関係を思い出したであろう。

ゼンデイヤの役どころについては、これまでもファンを混乱させてきたものだった。ピーターのクラスメイトとしてキャスティングが発表された後しばらくは、メリー・ジェーン役として噂されており、その後ミッシェルという役名が明らかになってからは、原作コミックでピーター・パーカーと関係を持つ警察官ミッシェル・ゴンザレスの学生時代ということではないかとされていた。今回の情報がフェイクだったからといって、バルチャーとミッシェルに一切の関与がない、ということが証明されたわけではないが…、その真相は、今夏の映画公開まで待つこととしよう。

映画『スパイダーマン:ホームカミング』は2017年8月11日(祝・金)全国ロードショー。

Eyecatch Image:https://www.instagram.com/p/BVIi0WwBIjW/

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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