ゼンデイヤ&ジョン・デヴィッド・ワシントン、コロナ禍で新作映画を製作 ─ 現代の情勢を反映した『マリッジ・ストーリー』的作品に

『スパイダーマン』シリーズのゼンデイヤ、『TENET テネット』のジョン・デヴィッド・ワシントンが、新作映画『Malcolm & Marie(原題)』を密かに撮影していたことがわかった。新型コロナウイルスが猛威を振るう中で製作された初の長編映画だ。監督・脚本は、ゼンデイヤが主演する「ユーフォリア/EUPHORIA」(2019-)のクリエイターであるサム・レヴィンソンが、製作はキッド・カディなどが務めた。米Deadlineが報じている。
元々、本作は2020年3月中旬に「ユーフォリア/EUPHORIA」シーズン2の撮影が新型コロナウイルスの影響で中断になり、ゼンデイヤがレヴィンソンに電話で依頼したところから始動したもの。そこから、レヴィンソンは6日間という驚異的な速度で脚本を書き上げ、キャスティング作業に移行。実際の撮影は2020年6月17日〜7月2日の間に、アメリカ・カリフォルニア州にある、ガラスで全体が覆われた建築物「Caterpillar House」にて、各映画製作組合の安全ガイドラインを遵守した上で行われたようだ。
撮影に臨むにあたり、出演者・製作陣は事前に新型コロナウイルスの検査を受けて、2週間の自主隔離を行う必要があったとのこと。また、12人以上がセットに入らないようにするなど、可能な限り社会的距離を保ちながら撮影したようだ。「Caterpillar House」は外からでも中が見渡せるだけでなく、換気もしやすい工夫がなされているため、構造上も撮影に最適な場所だったというわけだろう。
『Malcolm & Marie』は物語こそ不明だが、今の世界が経験していることを反映した『マリッジ・ストーリー』(2019)的な作品なのだという。同作は離婚に向かう夫婦の苦悩を描いた物語だ。ゼンデイヤが自身のInstagramにて投稿した場面写真には、二人の親密な関係が映し出されている。そのため、夫婦役もしくは恋人役として登場する可能性もあり得るか……。いずれにせよ、作品の中身については続報が待たれるところだ。
Source: Deadline , feldmanarchitecture , Zendaya