『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『アバター』ゾーイ・サルダナ、シリーズ映画出演に悩んでいた ─ 「この10年間、行き詰まり感を抱いていた」

『アバター』(2009)『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)と全世界興行収入ランキングの歴代No.1&No.2に輝く2作品に出演しているゾーイ・サルダナ。名実ともにトップスターの座にある彼女が、続編『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の公開を控え、長年抱えていた「行き詰まり感」についての心境を米WWDにて吐露している。
バレエやダンスで培った身体能力を活かし、バレエ・カンパニーを舞台にした映画『センターステージ』(2000)でデビューしたサルダナ。『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』(2003)『スター・トレック』(2009)に出演後、『アバター』でスター俳優の仲間入りを果たし、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのガモーラ役もキャリアを代表するキャラクターとなったが、それゆえにジレンマも強くなっていたようだ。
「この10年間、行き詰まり感を抱いていました。シリーズものに出演することに行き詰まり感があったんです。素晴らしい監督たちとともに仕事をし、友人と思えるキャストに会い、特に子どもたちが夢中になる役を演じる機会を与えてもらったことにはとても感謝しています。
しかし、それは同時に芸術的には行き詰まっていたということでもあります。異なるジャンルや役柄を演じることで、自分をより広げ、成長させ、挑戦することができなかった。だからこそ、長年そういうことをしたいと考えていました。また私は、子どもができ、40代になったらもう若くないのだという、女性に対する社会からのプレッシャーとも格闘していたのです。」
大作の出演やアイコニックなキャラクターを演じることで生じる葛藤については、同じくマーベル映画でスカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフ役を演じてきたエリザベス・オルセンも、かつて契約ゆえに他作品への出演を見送らなくてはならなかった経験を語っている。サルダナも同様に、スター俳優ゆえの苦悩と闘ってきたのだろう。
「けれども私は現在44歳で、数々の機会を得てきました。年を重ねることも、自分の意見も、そして自分自身をいかに女性として捉えるかもコントロールできるようになりました。この業界で、年齢に関係なく女性の参加を求める、そして女性の若さにむやみに執着しないフィルムメーカーやプロデューサーと一緒に仕事ができてとても幸せです。それは面白い、本当に面白いことですから。」
『アムステルダム』(2022)で演じた看護師イルマは、サルダナらしさもありながら、まだ見たことのない彼女の一面が垣間見られるキャラクターだった。作品の規模にかかわらず、これからも彼女が力強く魅力的な役に挑戦していく姿を追い続けたい。
映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は2022年12月16日(金)公開。また、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は2023年5月3日(水・祝)公開。
Source: WWD