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『007』新作映画、発表までに「3年かかる」と『カジノ・ロワイヤル』監督 ─ 今後の歩みを予測

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
Credit: Nicola Dove © 2019 DANJAQ, LLC AND MGM. ALL RIGHTS RESERVED.

『007 ゴールデンアイ』(1995)『007 カジノ・ロワイヤル』(2006)を手がけたマーティン・キャンベル監督が、2021年10月に公開予定の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』をもって卒業を表明しているダニエル・クレイグ後の『007』シリーズの歩みについて、推測を巡らしている。

キャンベル監督は、5代目ジェームズ・ボンドのピアース・ブロスナンと6代目ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグ、代を横断して『007』のメガホンを取った人物。米Comicbookにて、きたる7代目ボンドについての期待を訊かれると「まずは、1年半も棚にしまわれている作品を終えなきゃですよ」と『ノー・タイム・トゥ・ダイ』への関心を示した。本作は3度の公開延期を経て、2021年10月の封切りが予定されている。無事公開となれば、世界の関心は新作映画に向くことになるはずだ。

「通常、ボンド映画は2〜3年です。昔は、2年ごとにボンドの新作が公開されていましたよね」と、これまでの流れを踏まえながら、今後の歩みについても言及するキャンベル監督。もっとも、『ノー・タイム・トゥ・ダイ』後は「彼らも深く一息つくことになるでしょう」と、製作側はすぐに新作に乗り出さないと見立てているようだ。こうした上で、監督は「次が公開されるまでに3年はかかるんじゃないでしょうか」と予測。「新しいボンド役を起用しなきゃいけないですし、脚本から何までも用意しなければいけないですから」と語っている。

監督が言うように『007』シリーズの新作公開周期は2〜3年が平均的で、代の変わり目でも初代ショーン・コネリーから4代目ティモシー・ダルトンまでは、前作からきっちり2年後に公開されている。しかし、ダルトン卒業作の『007 消されたライセンス』(1989)からブロスナンの『ゴールデンアイ』までは6年、『007 ダイ・アナザー・デイ』(2002)からクレイグの『カジノ・ロワイヤル』までは4年の間が空いており、必ずしも2〜3年が決まった公開周期でもないようだ。

※ブロスナン主演の『ゴールデンアイ』製作までに時間を費やしたのには、シリーズの著作権を巡る訴訟問題が要因となっている。

2020年10月、プロデューサーのバーバラ・ブロッコリは7代目ボンド役のキャスティングについて「まだ考えられていない」と明かしていた。以降の進捗は定かでないが、情報にアップデートがなければ、まずは作品開発とキャスティング作業が控えている。また、これまでシリーズの製作を担当してきた米MGMは、2021年5月にストリーミング最大手のAmazon Primeを擁する米Amazon Studiosに買収されており、公開形式を巡る検討もプラスでのしかかってくるはずだ。

きたる2022年は、『007』映画シリーズが始まって60年というアニバーサリー・イヤー。50周年を迎えた2012年には、特別事業の一環として制作された『007 スカイフォール』が公開された。『ノー・タイム・トゥ・ダイ』後にはすべきことが山積していそうだが、それでも何かしらのサプライズ発表には期待したいところ……。

[お詫び:記事初出時、本文に一部誤りがありました。]

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Source: Comicbook

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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