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『007』テレビ企画が始動、賞金1.5億円を懸けたコンペ番組が製作決定 ─ 映画版ロケ地で体力&知力バトル、Prime Videoで世界配信

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
NO TIME TO DIE © 2021 Danjaq & MGM. NO TIME TO DIE, 007 Gun Logo and related James Bond Trademarks, TM Danjaq. Package Design © 2021 MGM. All Rights Reserved.

映画『007』シリーズに基づく初のテレビシリーズ「007:ロード・トゥ・ア・ミリオン(原題:007’s Road to a Million)」がAmazon Prime Videoにて製作・配信されることがわかった。米Varietyが報じている。

もはや説明不要の英国スパイ、ジェームズ・ボンドにインスパイアされた本シリーズは、従来の『007』シリーズのようなフィクション作品ではなく、参加者が賞金130万ドル(約1.5億円)をめぐって競い合うコンペティション番組。映画シリーズのプロデューサーであるバーバラ・ブロッコリ&マイケル・G・ウィルソンが製作を務める。

報道によると、参加者は『007』シリーズに登場した世界の有名ロケ地を舞台に、知性と耐久力を試されるゲームに参加。肉体的にハードな障害物を乗り越えるだけでなく、2人ずつでチームを組み、次なるチャレンジに参加するため、世界各地に隠されたクイズに正解しなくてはならない。賞金の130万ドルは、いわば“ジェームズ・ボンドのごときスキルを有する”優勝者に与えられるのだ。

製作は「オール・オア・ナッシング ~トッテナム・ホットスパーの再興~」(2020)などの英72 Filmと、米MGM Televisionが共同で担当。MGMはAmazonによって買収され、ようやく一連のプロセスが完了したばかりだが、本シリーズはPrime Video側が約4年前から企画を温めていたもので、今後の契約からは独立して製作されるという。

「007:ロード・トゥ・ア・ミッション」はPrime Videoにて世界240以上の国と地域で配信される予定で、撮影は2022年内に開始される。72 Filmsは現在参加者を募集しているので、我こそはという方はぜひ応募してみては。

ダニエル・クレイグ主演の『007』シリーズは『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)をもって完結し、映画版は次なるジェームズ・ボンド俳優の決定が待たれている。プロデューサーのブロッコリは、以前から『007』を映画作品として継続する強い意志とともに、ドラマ化の可能性を否定してきた。今回のコンペティション番組は、あくまでも『007』シリーズを題材としたバラエティ・ショーという扱いとなる。

Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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