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改めて『007 スペクター』オープニング・シーンの完成度に驚かされた

あのオープニング覚えていますか?

今さらと思われるかもしれませんが、『007スペクター』の気になるシーンを改めて観ることができました。劇場で観たときは、「あっ、そこ巻き戻して!」というわけにはいきませんよね。Amazonプライム・ビデオのおかげで、改めて多くの映画を観ることができるようになり、『007 スペクター』も再鑑賞。

007 スペクター (字幕版)

では、その気になるシーンとは何かと申しますと、オープニングです!

さあ、『007スペクター』のオープニングを覚えていらっしゃいますか?「あぁ、ヘリコプターで多くの民衆のを上チェイスするアクション・シーンね!すごかったねぇ」……いえ、違います。もっと前、オープニングですから。「あぁ、あの古いレンガ造りのようなビルが崩れるシーンね、あれはすごかったねぇ」……いえ、そこも違います。その前です!本当にオープニングです。覚えていますか?

死者の祭り

オープニングは、メキシコの死者の祭りからでした。多くの人々が骸骨のコスプレをして、街中が大騒ぎしているシーンですね。大きな骸骨の山車もあり、祭りのスケールの大きさを物語っています。そんな中の一人にジェームズ・ボンドが、やはり骸骨のコスプレで紛れています。

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さあ、ここでこの映画を観ることができるようでしたら、一度この記事を読むのを停止して、予備知識なしで、最初からビル崩壊シーンまで一気にご覧ください。映画開始から、およそ5分30秒です。

では、いったんここでお別れして、また5分30秒後にお会いしましょう。

お気付きになりましたか?

どうでしょうか?映画が始まって、5分30秒だけオープニングをご覧いただきましたが、お気づきなりましたか?

そうです。カメラが切れていないのです。人波の中を歩き、階段を上り、エレベーターに乗って、部屋から出て狙撃に向かうときには、カメラは俯瞰目になります。そして、敵を狙撃するために構えるシーンまで、カメラが一度も切れていないのです。

映画の撮影とは、ストーリー通りに撮影されるわけではありません。しかし、このオープニング・シーンを観たとき、この映画に賭ける気合を感じたのです。何度リハーサルを行ったのだろう?出ているエキストラも、何時間拘束されているんだろう?と。

そして、思ったのです。こりゃ、ダニエル・クレイグもジェームズ・ボンド役から抜けたくなるわけだ、と。ワンシーン、ワンシーンに、これほどのパワーを注入されたら、クランクアップの瞬間、「終わった……終わったよ、真っ白にな……」と、日本のアニメ・シーンのような言葉も出るはずです。

どうやらダニエル・クレイグは、今作をもってシリーズを降板するらしいですね。残念でなりません。まだ、次の候補は決定していませんが、個人的にはドミニク・クーパーあたりが希望です。まあ、何はともあれお疲れ様でした。

Writer

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SAW-SEKI竹島 八百富

作家稼業、フリーライター、フリージャーナリスト、映画ライターなど、書くことを業としするライティング・ワーカーとして生活しております。http://yaotomit.wixsite.com/kidan また、リアル店舗型及びネット上での学習塾も展開し、小中高生を相手に日々精気を吸い取られている人生です。 お問い合わせメール・アドレス juku828910@gmail.com

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