Menu
(0)

Search

2021年ヴェネツィア国際映画祭、コンペティション部門部門全作品 ─ アルモドバル&ソレンティーノ&ラライン監督、カンバーバッチ主演作など

ヴェネツィア国際映画祭
Photo by Gianni Torre https://www.flickr.com/photos/124507345@N05/36586985330

ベルリン・カンヌにつづいて世界三大国際映画祭のひとつである、ヴェネツィア国際映画祭。この度、2021年9月1日〜11日にかけて開催される本年度の出品作が公式発表された。本記事では、Venezia 78/コンペティション部門に選出された作品のみ紹介する。

ヴェネツィア国際映画祭の最高賞である金獅子賞を競う本部門の審査員長を務めるのは、ポン・ジュノ。『パラサイト 半地下の家族』(2019)では、カンヌ国際映画祭の最高賞に輝いたほか、アカデミー賞にて外国語映画として史上初となる作品賞を受賞した韓国を代表する巨匠監督だ。韓国人監督が、同映画祭の審査委員長を務めるのは今回が初めてのことである。

オープニング作品を飾るのは、『ペイン・アンド・グローリー』(2019)などのペドロ・アルモドバル監督最新作『Madres Paralelas(原題)』。アルモドバルのミューズであるペネロペ・クルスが主演を務め、出産を控えた病室で偶然にも出会ったふたりの女性を通して、監督が繰り返し描いてきた母性を紐解いていく作品だ。ちなみにアルモドバルは『神経衰弱ぎりぎりの女たち』(1988)にて、ヴェネツィア国際映画・脚本賞を過去に受賞している。

アルモドバルのほかにも錚々たる監督たちの新作が勢揃いしている。ジェーン・カンピオン監督&ベネディクト・カンバーバッチ主演『The Power of the Dog(原題)』、パブロ・ラライン監督&クリステン・スチュワート主演『Spencer(原題)』、ポール・シュレイダー監督&オスカー・アイザック主演『The Card Counter(原題)』、パオロ・ソレンティーノ監督『The Hand of God(英題)』など。『彼方から』 (2015)にて金獅子賞に輝いた、ロレンソ・ビガスによる新作映画『La Caja(原題)』も出品されており、巨匠たちを相手に再び最高賞を狙う。

そのほかには、『ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女』(2014)アナ・リリ・アミリプール、『笑う故郷』(2016)ガストン・ドゥプラット&マリアノ・コーン、『ティエリー・トグルドーの憂鬱』(2015)ステファヌ・ブリゼ、『或る終焉』(2015)ミシェル・フランコ、『ある朝突然、スーパースター』(2012)グザヴィエ・ジャノリ、『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』(2015)ガブリエーレ・マイネッティ、『アトランティス』(2019)ヴァレンチヌ・ヴァシャノヴィチ、マギー・ギレンホール監督らの新作映画が出品されている。名だたる監督の注目作が並ぶ中、金獅子賞の栄冠に輝くのは?

ちなみにコンペティション部門外では、リドリー・スコット監督、マット・デイモン&アダム・ドライバー共演『The Last Duel(原題)』をはじめ、デヴィッド・ゴードン・グリーン『ハロウィン KILLS』(2021年10月公開)、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督&ティモシー・シャラメ主演『DUNE/デューン 砂の惑星』(2021年10月15日公開)、エドガー・ライト監督&アニャ・テイラー=ジョイ主演『ラストナイト・イン・ソーホー』(2021年冬公開)が出品されており、オリゾンティ・コンペティション部門には日本から湯浅政明『犬王』(2022年夏)が選出されている。そのほかの出品作品はこちら

ヴェネツィア国際映画祭 コンペティション部門

  • ペドロ・アルモドバル『Madres Paralelas(原題)』
  • アナ・リリ・アミリプール『Mona Lisa and the Blood Moon(原題)』
  • ステファヌ・ブリゼ『Un Autre Monde(原題)』
  • ジェーン・カンピオン『The Power of the Dog(原題)』
  • ダミアーノ&ファビオ・ディノセンツ『America Latina(原題)』
  • オードレイ・ディヴァン『L’Evenement(原題)』
  • ガストン・ドゥプラット&マリアノ・コーン『Official Competition(原題)』
  • ミケランジェロ・フランマルティーノ『Il Buco(原題)』
  • ミシェル・フランコ『Sundown(原題)』
  • グザヴィエ・ジャノリ『Illusions Perdues(原題)』
  • マギー・ジレンホール『The Lost Daughter(原題)』
  • パブロ・ラライン『Spencer(原題)』
  • ガブリエーレ・マイネッティ『Freaks Out(原題)』
  • マリオ・マルトーネ『Qui Rido Io(原題)』
  • エリック・マッティ『On the Job: The Missing 8(原題)』
  • ヤン・P・マトゥシンスキ『Leave No Traces(英題)』
  • ナタリア・メルクロワ&アレクセイ・チュポフ『Captain Volkonogov Escaped(英題)』
  • ポール・シュレイダー『The Card Counter(原題)』
  • パオロ・ソレンティーノ『The Hand of God(英題)』
  • ヴァレンチヌ・ヴァシャノヴィチ『Reflection(英題)』
  • ロレンソ・ビガス『La Caja(原題)』
あわせて読みたい

Source: Venice 78  Competition , IndieWire

Writer

アバター画像
Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly