『ブラックパンサー』全米俳優組合賞でキャスト賞制す ─ 主演男優賞は『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック

2019年1月27日(米国時間)、第25回全米俳優組合賞(SAGアワード)の授賞式が開催された。この賞は組合に加盟するアメリカの俳優が投票するもので、アカデミー賞を占ううえでも有力な賞とされているものだ。
第25回全米俳優組合賞、キャスト賞は『ブラックパンサー』
第25回で映画部門のキャスト賞(アンサンブル・キャスト賞)を射止めたのは、マーベル・シネマティック・ユニバース作品『ブラックパンサー』(2018)。ほかにノミネートされていたのは『ボヘミアン・ラプソディ』『アリー/ スター誕生』『ブラック・クランズマン』『クレイジー・リッチ!』(すべて2018年製作)だった。
受賞の対象者には、主演のチャドウィック・ボーズマンを筆頭に、マイケル・B・ジョーダンやルピタ・ニョンゴ、ダナイ・グリラといった気鋭の俳優陣、そしてアンディ・サーキスやマーティン・フリーマン、フォレスト・ウィテカーほか脇を固めた盤石の出演者たちがクレジットされている。なお、『ブラックパンサー』はスタント・アンサンブル賞にも選出された。

映画部門の主演男優賞に選ばれたのは、『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレックで、ゴールデングローブ賞(ドラマ部門)に続いて有力賞の獲得となった。
同じくノミネートされていたのは『バイス』クリスチャン・ベール、『アリー/ スター誕生』ブラッドリー・クーパー、『ブラック・クランズマン』ジョン・デヴィッド・ワシントン、『グリーンブック』ヴィゴ・モーテンセンといった強豪たち。アカデミー賞での主演男優賞受賞にも期待が高まるばかりだ。

主演女優賞に選ばれたのは『天才作家の妻 -40年目の真実-』のグレン・クローズ。こちらもゴールデングローブ賞(ドラマ部門)に続いての受賞となる。助演男優賞には、同じくゴールデングローブ賞に続いて『グリーンブック』マハーシャラ・アリが選ばれた。
事前の予想や傾向からやや外れた感があるのが助演女優賞である。『ビール・ストリートの恋人たち』レジーナ・キングが有力視されていたものの、全米俳優組合賞にて選ばれたのは『クワイエット・プレイス』エミリー・ブラントだった。この結果がアカデミー賞にいかなる影響を及ぼすのか、それはまだわからない……。

テレビ部門 受賞者リスト
なお、第25回全米俳優組合賞のテレビ部門で受賞した作品・俳優は以下の通り。
- アンサンブル賞(ドラマ部門):「THIS IS US 36歳、これから」
- アンサンブル賞(コメディ部門):「マーベラス・ミセス・メイゼル」
- 男優賞(ドラマ部門):ジェイソン・ベイトマン「オザークへようこそ」
- 女優賞(ドラマ部門):サンドラ・オー「キリング・イヴ/Killing Eve」
- 男優賞(コメディ部門):トニー・シャルーブ「マーベラス・ミセス・メイゼル」
- 女優賞(コメディ部門):レイチェル・ブロズナハン「マーベラス・ミセス・メイゼル」
- 男優賞(テレビ映画/リミテッドシリーズ部門):ダレン・クリス「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」
- 女優賞(テレビ映画/リミテッドシリーズ部門):パトリシア・アークエット「Escape at Dannemora(原題)」
- スタント・アンサンブル賞:「GLOW: ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」
第25回全米俳優組合賞 授賞式は2019年1月27日(米国時間)に開催された。
Source: Deadline