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2020年エミー賞、バーチャルで開催決定 ─ 最高峰の人材と技術を結集、「最も記憶に残るエミー賞」目指す

第 72 回エミー賞 授賞式
©Television Academy

第72回エミー賞(プライムタイム・エミー賞)の授賞式が、例年通りのリアルイベントではなく、バーチャルで開催されることがわかった。米Varietyが報じている。

エミー賞とは、米国テレビ芸術科学アカデミー主催により、毎年アメリカのテレビ業界で功績を残した番組に与えられる賞。2020年の授賞式は人気司会者のジミー・キンメルが3度目の司会を担当する。ノミネートの発表後、すでに俳優部門の候補者にはバーチャルでの開催が通知されたという。

もっともエミー賞は、米テレビ界最高峰の栄誉とも称される、年に一度のテレビの祭典だ。コロナ禍にあって例年通りの授賞式開催は断念されたが、製作チームは「妥協することなく、最も記憶に残るエミー賞に、最高の夜にしたい」との意志を明らかにしている。候補者はそれぞれの自宅、あるいは好きな場所から授賞式に参加。「よりリラックスした、より充実した、より楽しい時間を作り出す」とのコンセプトだ。

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一方、製作陣は「ノミネートされたことの意義を損なうことは決してしない」との意志も強調。受賞者をしかるべき形で祝福する、「忘れられない夜をお約束する」と記した。最高のプロデューサーや作家、技術者たちが結集して授賞式を作り上げる、カメラや照明などに最先端の技術を取り入れて候補者を美しく演出するという方針なのだ。どうしてもオンラインでは失われがちな祝祭感を、どのように生み出せるかが成功のカギとなる。

ところでエミー賞といえば、豪華参加者がきらびやかな衣裳に身を包むレッドカーペットも見どころのひとつ。こうした趣向が再現されるのか、あるいは省略されるのかは不明だが、今回の裏テーマは「ありのままのあなたで、だけど努力もして」。参加者はフォーマルな格好で登場しても、あるいはパジャマ姿で登場してもOKなのだとか。これは例年以上に、スターたちのアイデアが問われることになる予感……。

第72回エミー賞(プライムタイム・エミー賞)授賞式は2020年9月20日(米国時間)に開催。日本では9月26日(土)にFOXチャンネルにて独占放送。

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Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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