『ダ・ヴィンチ・コード』出版秘話が生んだ本格ミステリ『9人の翻訳家』公開決定 ─ 隔離された密室、集められた翻訳家たち

『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズの出版秘話に基づく、まさかの本格ミステリー映画『Les traducteurs(英題:The Translators)』が、邦題『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』として2020年1月24日(金)より全国順次公開となることが決定した。
トム・ハンクス主演で映画化され、『ダ・ヴィンチ・コード』などが一大現象を巻き起こした人気小説「ロバート・ラングドン」シリーズ。その第4作、『インフェルノ』の出版時、実は極秘裏に驚くべきミッションが遂行されていた。海賊行為と違法流出を恐れた出版元が、著者ダン・ブラウンの同意のもと、各国の翻訳家を秘密の地下室に隔離して翻訳作業を行わせたのだ。イギリスのタブロイド誌デイリーメールが報じた、この前代未聞のエピソードを基に、デジタル時代ならではのトリックを散りばめた本格ミステリー映画が誕生した。
物語の舞台は、フランスの人里離れた村にある洋館。全世界待望のミステリー小説「デダリュス」完結編の世界同時出版のため、9ヶ国の翻訳家が、その洋館の地下に隠された要塞のごとき密室に集められた。彼らは外出はおろかSNSや電話などの通信を禁じられ、毎日20ページずつ渡される原稿を翻訳していく。ところがある夜、出版社社長に「冒頭10ページをネットに公開した。24時間以内に500万ユーロを支払わなければ、次の100ページも公開する。要求を拒めば、全ページを流出させる」という脅迫メールが届く…。
富と名声にとりつかれた出版社社長には、『神々と男たち』(2010)や『マトリックス』シリーズのランベール・ウィルソン。『007/慰めの報酬』(2008)のオルガ・キュリレンコ、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014)のアレックス・ロウザーらが一癖も二癖もある翻訳家たちを演じる。監督・脚本を務めたのは、日本でもスマッシュヒットを記録した『タイピスト!』(2012)で長編デビューを果たしし、セザール賞新人監督賞にもノミネートされたレジス・ロワンサル。完全に隔離された洋館の密室、盗まれた大ベストセラーの原稿、容疑者は9人の翻訳家、タイムリミットまで刻々と過ぎていく時間。予測不能な展開が連続する先に、思いもよらないラストが待ち受ける。
映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』は、2020年1月24日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイント、新宿ピカデリーほか全国順次ロードショー。