A24、グロ描写で注目の映画『Talk to Me』の権利獲得目前 ─ オカルト死霊交流描くスリラー、サンダンス映画祭で評判

2023年サンダンス映画祭にてデビューを果たしたオーストラリア映画『Talk to Me(原題)』の北米での配給権利獲得に向けて、A24が交渉の大詰めを迎えている。数百万ドル規模の契約がまもなく成立することを米Varietyが報じている。
本作はオーストラリア・アデレードの若者グループがオカルトパーティゲームに興じているうちに深みにはまっていく超常現象スリラーだ。ミア(ソフィー・ワイルド)は母親の死を受け、超常現象との繋がりを求めるが、死者との交信を図る会が、彼女たちのグループに恐ろしい展開をもたらしていく。サンダンス映画祭のミッドナイトセレクション部門では、その際立った演技と残虐描写に高い評価が集まり、A24はサマーシーズンの劇場公開を目指している。
メガホンを取ったのは双子の監督デュオ、ダニー・フィリポウとマイケル・フィリポウ。共同で運営するYouTubeチャンネル「RackaRacka」では暴力的な描写や悪趣味すれすれのユーモアが時に物議を起こすも、気鋭のフィルムメーカーとして注目を集めている。
ワイルドほかキャストに『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのミランダ・オットー、「My Life Is Murder(原題)」(2019-)のアレクサンドラ・ジェンセン、「ウェントワース女子刑務所」(2013-21)のゾーイ・テラケス など、若手からベテランまでオーストラリアの俳優陣が集結する。
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』や『ザ・ホエール』(2022)が目下、賞レースを賑わせているA24は、これまでもアリ・アスターの『ヘレディタリー/継承』(2018)『ミッドサマー』(2019)やアレックス・ガーランドの『エクス・マキナ』(2015)『MEN 同じ顔の男たち』(2022)など数々のホラー映画、スリラー映画を世に送り出してきた。また新たな傑作が輩出されることに期待したい。
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Source:Variety