『アベンジャーズ4』米国公開、2019年4月に繰り上げなるか? IMAX社の公開カレンダーが海外で話題に

2018年3月上旬、米国をはじめとする全世界のマーベル映画ファンが驚いた。映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)の劇場公開日が、多くの国で2018年4月27日に揃えられたのだ。同作は当初、米国では5月4日の公開予定だった。実際の劇場公開から2ヶ月を切った時点で、公開日が1週間繰り上げられたのである。
それからおよそ5ヶ月が経過した今、再び海外のマーベル映画ファンがどよめいている。次回作『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』の米国公開日がまたしても繰り上げられるのではないか、という推測が広がっているのだ。そのきっかけとなったのは、米IMAX社の公開した四半期財務報告書だった。
『アベンジャーズ4』2019年4月公開となるか?
2018年7月31日現在、『アベンジャーズ』第4作の米国公開日は2019年4月26日(金)の予定。ただし一部メディアやファンの間では、これが2019年4月に繰り上げられるのではないかとみられている。IMAX社の四半期財務報告書には、本作が「2019年4月」に公開されると記されているのだ。これが公開日繰り上げ説の根拠である。
しかし米Comicbook.comやColliderをはじめとした複数のメディアは、のちにこの説に疑問を呈してもいる。なぜなら報告書に記された作品ラインナップの公開日は、必ずしも米国公開日を基準したものにはなっていないからだ。実際のところ、『アベンジャーズ』第4作は2019年4月24日にフランスで、25日にドイツで、26日にイギリスで封切られる予定(いずれも現地時間)なのである。この予定を基準にIMAX社が公開日を記述したのだとすれば、これは単に事実を記したものにすぎず、公開繰り上げを示唆するものではまったくない。しかし同時に、米国繰り上げの可能性を完全に否定できるだけの根拠もない。
冒頭に触れた通り、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の米国ほかにおける公開日繰り上げは、劇場公開の2ヶ月を切った時点で発表されていた。したがって今後、公開日の繰り上げが直前になって告知されることは十分にありうるだろう。前回、世界の劇場公開日に差が生じることで、ネタバレが事前に広がってしまう可能性を危惧して全世界同時公開が目指されたことを鑑みると、10年間の締めくくりとなる第4作で同様の対策が講じられることはいたって自然なのだ。
ただしマーベル・シネマティック・ユニバースには、劇場公開の間隔という問題もある。
たとえば『インフィニティ・ウォー』の場合、劇場公開を繰り上げた結果、同作は米国で『ブラックパンサー』(2018)の劇場公開10週後に封切られた。2019年春には『キャプテン・マーベル』が2019年3月8日に米国公開されるため、現状すでに『アベンジャーズ』第4作は『キャプテン・マーベル』の公開8週後に封切られる予定なのである。公開日を繰り上げると2作品の間隔はさらに狭くなってしまうが、ディズニー/マーベルはそうした措置を取るだろうか。
ちなみに7月31日現在、『アベンジャーズ』第4作の日本公開日は発表されていない。『インフィニティ・ウォー』の日本公開日が2018年4月27日となることは、前年の2017年7月12日に告知されたため、すでに発表時期は前作よりも遅れているわけだ。このことには何か意味があるのか、それとも……。
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』は2019年4月26日(金)公開予定。
Sources: IMAX, Comicbook.com, SR, Collider
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