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マーベル・スタジオ、「エージェント・オブ・シールド」米ABCとの新作ドラマを製作へ ─ ケヴィン・ファイギが交渉中

Kevin Feige / ケヴィン・ファイギ
Photo by Gage Skidmore https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Kevin_Feige_(28556369381).jpg

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品を手がけるマーベル・スタジオが、「エージェント・オブ・シールド」(2013-)や「エージェント・カーター」(2015-2016)を製作・放送してきた米国のテレビ局ABCとの新作ドラマを製作することになりそうだ。

Deadlineによると、ABCとマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長はただいま企画の実現に向けての交渉に入っているとのこと。ただし話し合いは初期段階であり、どのキャラクターが主人公にふさわしいかという具体的な話には入っていないという。今回の報道に際して、ABCエンターテインメントのケイリー・バーク氏は公の場でコメントを発表した。

「私たちはパートナーであるマーベルが大好きで、我々の歴史の一角を占める『エージェント・オブ・シールド』の終了を悲しく思っています。ケヴィン・ファイギとのお仕事は楽しみですし、マーベルとABCの番組がどのようなものになるのかという話し合いはまだ始まったばかりです。今のところ、マーベルはDisney+に焦点を合わせていますから。」

この言葉通り、マーベル・スタジオはDisney+で配信されるテレビシリーズを多数控えている。そのラインナップたるや、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」「ワンダヴィジョン」「ロキ」「What If…?」「ホークアイ」「シーハルク」「ムーンナイト」「Ms.マーベル」(すべて原題)という、そうそうたるものだ。

2019年10月、ケヴィン・ファイギはマーベル・エンターテインメント全社のチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任。今後は出版物・映画・テレビ・アニメーションなどあらゆる作品に携わる予定で、この人事を受けて、テレビ部門を担ってきたマーベル・テレビジョンは閉鎖された。事業内容はマーベル・スタジオに統合され、企画が継続されるのは、2020年に完結する「エージェント・オブ・シールド」と、Hulu製作のドラマ「ヘルストローム」およびアニメシリーズ「ハワード・ザ・ダック」「ヒットモンキー」「ティグラ&ダズラー」「M.O.D.O.K.」(すべて原題)のみ。そのほか、新規の企画はすべて打ち切られている。 

ABCもマーベル・テレビジョンの閉鎖以前には、新たな女性ヒーローを主人公とする新作ドラマを企画していることが報じられていた。ただしDeadlineによると、この企画も同じく打ち切られている模様。ABCとしても、マーベル・スタジオと関係を結び直しての新たな船出となりそうだ。なお「エージェント・オブ・シールド」は、MCUと世界観を共有しているにもかかわらず、映画作品との繋がりが少なかったことでも知られる。ただしABCの新作をファイギが指揮する場合、Disney+作品と同じく映画の影響が色濃くなる可能性もあるだろう。

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Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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