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【どうした!?DC!】アメコミ界最凶ヴィラン『ジョーカー』で一点突破せよ!

DC映画の火を消すな!

MARVEL映画を含めたアメコミヒーロー映画最高の全米オープニング興収を叩き出した『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』。
滑り出しは最高でしたが、聞こえてくるのは、絶賛の嵐・・・とはいかず、筆者の周囲では「残念」「これじゃない」「ワンダーウーマンのとこだけ格好いい」というような不満の声が噴出。海外映画レビューサイト『Rotten Tomatoes』や『Metacritic』でのレーティングも、惨憺たる様相を呈しています。不評を聞いたベン・アフレックの悲しい表情も話題になりました。

本作は、DCの永遠のライバルであるMARVELが先駆けて大成功させた『MCU(マーベルシネマティックユニバース)』に対抗するべく、『マンオブスティール』を皮切りにした『DCEU(DCエクステンディットユニバーズ』という、一連の映画の第二作目でありながら、正直、MCUの第一作『アイアンマン』ほどのインパクトを残せなかった『マンオブスティール』の後を引き継ぎ、興収面でも、内容的にも、大成功しなければならない宿命を背負っていました。しかしその結果は…、よく言って賛否両論、筆者的には「もう一回やり直せ!」と言いたくなる作品でした。
対照的に、近日公開されるMARVELの『キャプテンアメリカ シビルウォー』は試写を見た批評家筋からは、おおむね絶賛の嵐。予定されているこの後のラインナップも、ベネディクト・カンバーバッジ主演でとにかく話題を浚うであろう『Dr.ストレンジ』や、前作が大ヒットした『ガーディアンズオブギャラクシー2』と、攻勢が止まりそうもありません。このままでは『もうやめてあげて!DC映画は息してないのよ!』と、なりかねませんし、その未来はもうすぐそこまで来てる気がします。
個人的にイチアメコミファンとしては、原作同士を比べて、DCとMARVELでは、まったく遜色がないと思っており、親会社のライバル関係が効を奏して、お互いの映画のクオリティを高めあう状態こそ望ましく、現在の状況は大変不満に感じるところです。そこで、というかもう撮影終わっちゃってる作品への提言でもないのですが、もう一度DC映画への期待値を煽るべく、DCの次の一手『スーサイドスクワッド』に登場する、『ジョーカー』について今一度スポット当て、『ジョーカー』の魅力が伝わりやすい邦訳コミックスの御紹介をさせて頂きます。

全アメコミ界最凶のヴィランはジョーカーである

戦前から続くアメコミの歴史の担ってきたDC、そしてMARVELの二社が抱える大量のキャラクター、その中の『最強』は誰かと聞かれれば、サノスだったり、ギャラクタスだったりドゥームスデイだったりと、各論異論さまざまだと思いますが、では『最凶』は誰かと聞かれれば、多くのアメコミファンが異口同音に『ジョーカー』と答えるはずです。単純に残酷、凶悪という言葉では表現できませんが、あえて表現するなら『人間の持つ根源的な悪意』を凝縮させたような存在。それが『ジョーカー』です。

ジョーカー
http://screencrush.com/joker-real-name-revealed/

『バットマン』のコミックスで他のヴィランのストーリーの時には『まあ、なんだかんだ言っても結局、バットマンが勝つんだろうね。』という、いわば予定調和を読者も認識することができ、そのヴィランが倒されるまでのカタルシスを楽しむことができるのですが、この『ジョーカー』が相手のときは、読者も劇中のバットマンと同じ『この敵は倒すことができるのか、そもそもジョーカーを倒すというのはどういう状態なのか』という不安にさらされます。たかが漫画のキャラクターという枠を大きく逸脱した、人間の本質という暗闇からこちらを覗きこんでくるような存在、『ジョーカー』はそこまで傑出したキャラクターであり、アメコミ界見渡しても唯一無二と言っていい存在なのです。
クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』に登場したヒース・レジャー扮するジョーカーは、その『底知れない』感の片鱗が表現できており、であるからこその髙い評価であると言えます。今回ジョーカーを演じるのは、ジャレッド・レト。頭を両手で抱え叫んでいるスチール写真を見たファンからは、早くも不安の声が上がっています。メガホンを摂るのはデヴィッド・エアー。賛否両論真っ二つの作品を産み出し続けるザック・スナイダー監督とは異なり、個人的には打率の非常に高い作家だと思っております。スチール写真で不安視された『ジョーカーの捉え方が表層的』との声を、吹き飛ばすようなジョーカーを見せてくれるはずです。期待しましょう。以下は、現在手に入る邦訳コミックスの中から、『このジョーカーはヤバかった』という三作品をご紹介します。

このジョーカーはヤバイ!オススメ邦訳コミックスBEST3

バットマン:キリングジョーク

言わずと知れた名作中の名作。起源にして至高という表現がぴったり来る本です。どれか一冊と言われたらこれです。アートワークが素晴らしいです。

ジョーカー:喪われた絆

本当にこの作品のジョーカーは怖すぎる。顔面の皮を剥がして、なぜか元の場所に貼り付けています。なんでそんなことしてるんでしょう。心臓の弱い方には読ませたくありません。

バットマン:笑う男

バットマンとジョーカーの初対決を描いています。上の二作品よりは、怖くないか・・・いや、そんなことはないです。

Eyecatch Image:http://digitalart.io/batman-dc-comics-joker-wallpaper/

Writer

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アクトンボーイ

1977年生まれ。スターウォーズと同い歳。集めまくったアメトイを死んだ時に一緒に燃やすと嫁に宣告され、1日でもいいから奴より長く生きたいと願う今日この頃。

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