【我が偏愛のSWクリーチャー5】戦場を駆ける金魚?銀河系きっての名将ギアル・アクバー

筆者の手元には今、バンダイがリリースしているスターウォーズのフィギュア「名将シリーズ」の足軽ストーム・トルーパーがあります。スターウォーズのキャラクターに、日本の戦国時代風のアレンジを加えた新機軸のフィギュアとしてラインナップを重ねて来たこのシリーズ。非常に魅力的なシリーズであることに疑問の余地はありませんがしかし、スターウォーズオリジナルトリロジーの狂信者である筆者は忸怩たる思いが胸に去来するのを禁じ得ません。

仮にも「名将」と銘打っているこのシリーズ。まあ、「ダースベイダー様」は名将の括りでいいでしょう。ボバ・フェットも将の器ではないと思いますが、我慢できます。しかしストームトルーパー?ロイヤルガード?

ちょっと待てと。そんな一兵卒出す前に、スターウォーズで「名将」と言ったら、アクバー提督だろ?と。どんなに気持ち悪くなっても構わないから、アクバー提督の戦国アレンジ出してください、必ず2つは購入しますから。

そんなわけで、今回ご紹介するのはエピソード7にも登場して、旧ファンの涙を無駄に誘った、ギアル・アクバーです。

アクバー提督

http://starwars.disney.co.jp/character/admiral-ackbar.html

スターウォーズサーガのストーリーは、ざっくり言うと多文化多民族を是とする主人公たちライトサイドと、全体主義で非人間種族を否定するダークサイドとの戦いの物語です。そんな、ライトサイドの多民族性を象徴するのが、反乱軍随一の名将、モン・カラマリ族のアクバー提督です。

モン・カラマリ族は水陸両棲のヒューマノイドで、水かきのついた手、大きな長い頭、魚類を思わせる黄色い眼球、赤土色の肌と非常に特徴的な容姿をしております。筆者なんかは、お祭りの縁日で金魚すくいの水槽を見ると、なぜかアクバー提督を思い出します。

さて、このアクバー提督。代表的な戦果としては何といっても『エピソード6/ジェダイの帰還』にて第二デススター攻略戦における勝利です。衛星エンドアの軌道に配備された帝国軍の決戦兵器第二デススター。アクバー提督指揮下の共和国反乱軍は、これにワープからの奇襲をかけますが、エグゼクター級スターデストロイヤーを始めとした帝国軍主力艦隊の待ち伏せに遭ってしまいます。


この時のアクバー提督の「It’s a TRAP!」という名言というか事実への言及は、Tシャツの柄になったりもしていますね。全滅の危機に陥る反乱軍ですが、衛星エンドアに派遣したデススターの遠隔シールド発生機破壊部隊が作戦を完遂するまで帝国軍の猛攻にも持ちこたえ、最終的には見事、デススターの破壊に成功、逆転勝利します。口さがない連中は言います、「ちょっと待て」と。「それはアクバーが将として優秀なのではなく、エンドアで、作戦の埒外であったクマちゃんたちが想定外に頑張ったから作戦成功したのではいのか。ランドが作戦を続行しなけりゃどうなってたか」と。

そういうわからず屋に反証させて頂くと、まず、想定外の事象が起こるのが戦場の常であり、どんなに優秀な将でも全てを予見することは不可能です。アクバー提督とはいえジェダイ・シスが持つフォースの力は未知数(ヨーダやオビワンが隠遁してしまっているため)でしたし、エンドアに派遣した部隊が原住民に捕獲、懐柔、共闘の道を歩むなど、誰も予想できなかったでしょう。
しかし帝国軍の待ち伏せ、つまり作戦を敵方に看破されるというあるまじき憂き目には遭いましたが、全てが終わって起こった事を検証すると、物量で圧倒する籠城側の帝国軍に対し、敵旗艦の撃墜、主力兵器の破壊と、これ以上ないくらいの結果が出ています。
しかも味方に犠牲は出しましたが、指揮系統や主力は生存しています。まず帝国軍の猛攻に、なぜ共和国反乱軍が長時間耐えることが出来たのか。これは主人公側だから補正が働いていたとかではなくちゃんと理由が存在します。

それは、共和国の主力艦隊を構成する戦艦はモン・カラマリ・スタークルーザーというのですが、その名の通りアクバー提督の出身地惑星モン・カラで製造されたものです。モン・カラマリ族は銀河一優れた造船技術で知られており、このモン・カラマリ・スタークルーザーは、スターデストロイヤーを上回る機動力を持っていました。そのおかげで火力で上回るスターデストロイヤーの攻撃を凌ぎ続けることができたのです。
そして、帝国軍が覇権をとろうとしてる趨勢の中、あえて反乱軍にこの主力艦隊を提供するよう故郷に働きかけたのがアクバー提督その人だったのです。この視野と交渉能力、名将には不可欠の要素ではないでしょうか。

さらに、デススターのシールド発生機破壊作戦が必ず成功する前提で自身の戦力を全て賭けるという、圧倒的部下信頼力。この信頼の力の表れはミレニアム・ファルコンという実働部隊の事実上のリーダー機に、正規軍出身ではないランド・カルリジアンを配備。そしてこの人選が、結果的に自らの判断をも凌駕する結果をもたらしました。

どうですか?どれもこれも、まずアクバー提督が起因となって良い結果が生まれていることがお分かりになるかと。将たるもの、細かい作戦なんかは優秀な部下に立てさせといて、自身は大局を見て必要なときに必要な手を打てばよいのです。ギアル・アクバーは、誰が何と言おうが「名将」なのです。

このアクバー提督、エピソード7でまさかの再登場。提督の座は退いているようですが、後進を見守る顧問の様な形で、老いてなお常在戦場の勇姿を見せ、我々どうかしてるファンの目頭を熱くしてくれました。未見の方は是非、エピソード6から彼が過ごしてきた30年に思いを馳せながらご覧ください。

About the author

1977年生まれ。週刊少年ジャンプ脳のクリーチャー愛好家。玩具コレクター。エンドレスダイエッター。「意識低い系」の文章を信条としています。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

ポップカルチャーは世界を変える

TwitterでTHE RIVERをフォローしよう!


こちらの記事もオススメ

JOIN THE DISCUSSION

※承認されたコメントのみ掲載されます。

Comments

  • Yoshiko Nakano CL 2016年8月12日 at 4:55 PM

    金魚っすか。拙者、フナと思ってました。

    Reply