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ベン・アフレック『ザ・バットマン』監督を降板へ!俳優・プロデューサーとしては続投

撮影開始が待たれていた、映画『ザ・バットマン(仮題)』から、ベン・アフレックが監督を降板することが判明した。DCエクステンデッド・ユニバースで初めての“バットマンの単独映画”で、監督としての評価が高いアフレックが脚本・主演・監督を兼任することには、かねてより大きな注目が集まっていた。

情報を入手したバラエティ誌は、アフレックのコメントを以下のように報じている。

「多くの人々にとって特別なキャラクターがいます。この役柄を演じることには、集中力と情熱、そして出来るかぎり最高のパフォーマンスが求められるのです。必要なレベルに達するには、(監督と俳優の)両方を務めることはできないと分かりました。そこでスタジオ(ワーナー・ブラザース社)とともに、この巨大な映画を一緒にやってくれる監督を、パートナーとして見つけようと決めました。私は現在もこの映画に参加しており、製作を続けています。ただし現在、我々は監督を探しているのです。プロジェクトに関わることに、今でも私はワクワクしていますし、世界中のファンに(バットマンを)届けられることを楽しみにしています」

アフレックは監督を降板するが、今後も主演のほかプロデューサーとしてプロジェクトに参加するという。監督からの降板は、アフレックとワーナーが、映画のクオリティを最重要視して双方合意の上で決定したものだという。なおワーナーは「ベン・アフレックの決断と、彼が引き続きバットマンの単独映画に携わることを全面的にサポートします」とコメントしている。

またバラエティ誌によると、後任者して有力視されているのは、『クローバーフィールド』(2008年)や『猿の惑星:新世紀』(2014年)などを手がけたマット・リーヴス監督だという。

マット・リーヴス監督 http://deadline.com/2015/10/matt-reeves-20th-tv-overall-deal-in-the-wild-fox-drama-natalie-krinsky-1201587937/
マット・リーヴス監督 http://deadline.com/2015/10/matt-reeves-20th-tv-overall-deal-in-the-wild-fox-drama-natalie-krinsky-1201587937/

ちなみにアフレックの監督・主演による新作『夜に生きる』は、アメリカで公開されるや非常に厳しい評価を受けており、興行収入の面でも苦戦を強いられている。しかしこうした経緯は、今回の降板には一切関係ないということだ。

映画『ザ・バットマン(仮題)』は、製作スケジュールの乱れ脚本のトラブルなど、これまでにも話題に事欠かなかった作品だ。2017年春には撮影が開始されるとみられていたが、アフレックの監督降板により、脚本のリライトや製作スケジュールの再考は免れない状況だといえよう。

以前は「失敗できない作品」として十分な気合いを見せていたアフレックだが、ここ最近はプレッシャーとストレスが限界に達したようで、インタビューでバットマンの質問を受けることにも強い不快感を示していた。監督降板は残念だが、俳優に集中することで、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』のような鮮やかなバットマン像を再び見せてくれるなら、それはそれで嬉しいことだ。今後の経過にも引き続き注目していきたい。

source: http://variety.com/2017/film/news/ben-affleck-the-batman-will-not-direct-1201971566/
http://www.hollywoodreporter.com/news/box-office-why-ben-afflecks-live-by-night-martin-scorseses-silence-fared-poorly-964185
Eyecatch Image: http://collider.com/ben-affleck-batman-movie-update/
(C)2016 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. TM & c DC Comics.

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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