『エイリアン』新作映画『ロムルス』は「正史を転覆させるものではない」と監督、オリジナルに敬意払う

『エイリアン』は、1979年の誕生から45年が経った今も根強いファンによって支持されている映画シリーズ。2024年8月にはシリーズ最新作『エイリアン:ロムルス(原題:Alien: Romulus)』が米公開となる。
最新作で監督の座を受け継いだのは、『ドント・ブリーズ』シリーズを手がけたフェデ・アルバレス。『死霊のはらわた』(2013)や『悪魔のいけにえ -レザーフェイス・リターンズ』(2022)といった往年の人気シリーズを現代に蘇らせたフィルムメイカーとしても注目されており、今度は『エイリアン』に挑む。
新作に対しては期待半面、不安半面というファンもいるはずだが、アルバレスはシリーズが辿ってきた歴史を十分に意識しながら製作にあたったそうだ。米Varietyのインタビューでは、『エイリアン:ロムルス』が「カノン(正史)を転覆させるものではないと考えています」と語っている。
「自分自身も楽しんで作ることができましたし、『エイリアン』シリーズの物語の全てを追い、その一部であるようにも心がけました。物語だけではありません。その映画作りについても同じです。プロデューサーとして携わるリドリー(・スコット)と話し合いましたし、脚本作業の段階ではジェームズ・キャメロンと長いことお話しました。映画が完成した後は、彼らにも見せましたよ。」
アルバレスも伝えるように、本作は1作目『エイリアン』から「20年後」の世界を舞台とする物語。若者たちが恐怖に立ち向かう姿が描かれることになるが、出演者のデヴィッド・ヨンソンも過去作とは「全く違うものになる」と予告していた。
過去作の監督たちに完成版を見せたと語ったアルバレスは以前、本作を鑑賞したリドリー・スコットが「メチャクチャ(fxxking)最高だよ」という絶賛の言葉をかけてくれたことを明かしていた。大先輩からの太鼓判も得て準備万端な『エイリアン:ロムルス』からは、ちょうど初のティザー映像が公開されたばかり。大人気シリーズの帰還に備えよう。
映画『エイリアン:ロムルス(原題:Alien: Romulus)』は、2024年8月16日に米国公開予定。
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Source:Variety