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ハリウッド実写版『AKIRA』タイカ・ワイティティ監督、『マイティ・ソー』新作完成後に製作再開の意向 ─ ただいま無期限保留中、「今でもやりたい」

AKIRA タイカ・ワイティティ
[左]Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/36201776766/ [右]Photo by Rodrigo Kore https://www.flickr.com/photos/opk/86104140/

大友克洋による同名傑作漫画をハリウッドが実写映画化するAKIRA(原題)』について、監督に就任していた『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)『ジョジョ・ラビット』(2020年1月17日公開)のタイカ・ワイティティが製作継続を改めて希望した。

あらゆる監督が企画に携わり、実現させられないまま現在に至っていたハリウッド実写版『AKIRA』は、2019年5月下旬に米ワーナー・ブラザースが製作を発表。2021年5月の米国公開予定と告知していたが、わずか約2ヶ月後の2019年7月中旬、製作の無期限保留が決定した。理由は脚本とキャスティングの難航と伝えられていたが、この発表直後、ワイティティ監督は『マイティ・ソー』シリーズ第4作『マイティ・ソー/ラブ&サンダー(原題:Thor: Love and Thunder)』に就任。この展開には『AKIRA』製作を手がけるワーナー側すら驚いていたという。

このたび米IGNにて、ワイティティ監督は、製作保留の理由を明確にし、自身の手による製作続行を希望していることを明かした。

(『AKIRA』の)脚本を一生懸命に作っていたので、撮影の開始を先送りし続けなくてはなりませんでした。結局、数週間どころの延期ではなくなってしまい、『マイティ・ソー』のスケジュールに食い込んでしまったんです。両方の予定がとても近かったんですよ。延期に延期が重なって、事前のスケジュールからはかけ離れてしまい、『AKIRA』を外さざるを得なくなりました。『マイティ・ソー』の終わりに移動させたので、数年繰り下がります。ですが、もちろん、今でもやりたいと思っていますよ。」

ワイティティ監督が自ら語った『AKIRA』延期の内情は、製作保留が決まった当時、米国メディアが伝えていた内容と大差ない。監督が今でも実写版『AKIRA』を「やりたい」と語っているように、保留報道がなされた際、ワーナー側も「『マイティ・ソー』の完成後に『AKIRA』の企画を再開し、再びワイティティを監督に迎える」意向と伝えられていたのだ。『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』は2021年11月5日に米国公開予定のため、これから約2年のあいだに双方いずれかの心変わりがなければ、ワイティティ版『AKIRA』が実現する可能性は高そうである。

大友克洋の漫画『AKIRA』は、新型爆弾によって崩壊した東京に誕生した新首都「ネオ東京」を舞台に、暴走族のリーダー格である金田と、その親友であり、事故によって超能力に覚醒した鉄雄を主人公とする物語。軍が秘密裏に隠していた超能力者「アキラ」を解放して世界を征服しようとする鉄雄を止めるため、金田は戦いに臨んでいく。1988年には大友自身の手でアニメ映画化された。なお、実写版は2060年の東京を舞台とする物語になるという。

なお、現在ワイティティ監督は『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』の脚本作業を進行中。ただし、同作の撮影に入る前に、2014年製作のイギリスのドキュメンタリー映画『ネクスト・ゴール!世界最弱のサッカー代表チーム0対31からの挑戦』を原案とする『Next Goal Wins(原題)』を製作する。こちらはマイケル・ファスベンダー、エリザベス・モスらが出演交渉中と伝えられる実話映画で、『ジョジョ・ラビット』のFOXサーチライト・ピクチャーズとの再タッグとなるようだ。

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Source: IGN

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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