『エイリアン』ユニバース拡大企画、新作映画の予定なし ─ 20世紀フォックスが認める

2019年、『エイリアン』シリーズは映画版第1作の公開から40周年を迎える。それを記念する形で2018年末に告知され、年始から本格的にスタートしたのが『エイリアン』ユニバースの拡大企画「READ. PLAY. WATCH.」だ。
しかし20世紀フォックスのゲーム部門FoxNextは、この企画について『エイリアン』シリーズの新作映画が予定されていないことを明らかにしている。
「READ. PLAY. WATCH.」のメイン・キャラクターとなるのは、映画版の主人公エレン・リプリーの娘であるアマンダ・リプリー。『エイリアン2 完全版』(1986)では名前と老後の写真のみが登場し、2015年発売のゲーム『ALIEN: ISOLATION -エイリアン アイソレーション-』では主人公として活躍。「READ. PLAY. WATCH.」の第1弾として発表されたモバイルゲーム『Alien: Blackout』でも主人公となっている。
このたび米VarietyにFoxNextが明かしたところによると、「READ. PLAY. WATCH.」では『Alien: Blackout』以外の新作ゲーム、および新作長編映画は予定されていないとのこと。アマンダ・リプリーの名前が告知されたことで期待感が高まっていた、『ALIEN: ISOLATION -エイリアン アイソレーション-』の続編ゲームも開発されていないという。
FoxNextで外部開発部門を担当しているT・Q・ジェファーソン氏は、「READ. WATCH. PLAY.」という企画名がそれぞれ異なる作品を指していることを改めて強調した。
「アマンダ・リプリーの物語の、それぞれ異なった部分を掘り下げていきます。『Alien: Blackout』は独立したプレミアム・モバイルゲームで、『エイリアン』シリーズの別の要素を宣伝するものではありません。[中略]このシリーズには描くことのできる物語がたくさんあります。『ISOLATION』でなくても、アマンダ・リプリーの物語をもっと語ることはできるのです。」
ジェファーソン氏によれば、『エイリアン』シリーズには今後多数の企画が存在するとのこと。シリーズ40周年となる2019年、“エイリアン・デー”である4月26日には大きな注目が集まりそうだ。それにしても新作映画ではないならば、「WATCH.」にあたる部分にはどんな企画が用意されているのだろう?
なお、このたび“新作映画が予定されていない”と明示されたのは、現在展開されている「READ. PLAY. WATCH.」に関してのみであり、『エイリアン』シリーズ全体が今後どのような計画で進んでいくのかは不明。水面下でまったく異なる方針の新作映画が企画されている可能性を否定するものではないことに注意したい。『エイリアン:コヴェナント』(2017)の続編、待っているファンも多いはず!
Source: Variety