『エイリアン:ロムルス』はマーベルDCのような「真実味がない」CGにしない ─ 本格特撮志向、宇宙船も手作りミニチュアをスキャン

シリーズ最新作『エイリアン:ロムルス』はリアルな映像にこだわった本格特撮志向。CG多用のアメコミ映画とは一線を画す、真実味ある映像に仕上げるのだという。フェデ・アルバレス監督が英Metroにて熱い意気込みを話している。
「理想は、観客を騙すこと。最近の映画では、そういうのが結構見られなくなっていると思います」とアルバレス。「マーベルやDCの映画のことを言うわけではないですが、彼らはフォトリアリスティックにやろうとしていません」と、アメコミ映画のルックとの比較を話している。
マーベルやDC映画のCG映像は「楽しくてカラフル」だと補いつつも、そこに真実味が感じられない、と考えているアルバレス。「クリーチャーであれなんであれ、“そこにいる”という説得力を持たせようとしている人が誰もいない」「かつて傑作映画はそうだったはずなのに」。
つまり『エイリアン:ロムルス』は、映画の特殊効果における原理に立ち返る。「かつて、映画の特殊効果とは、“うわぁ、今自分はすごいものを見ている!”と思わせてくれるものでした」と続けるアルバレスは、ところが最近の映画は「そういうことをほぼ諦めてしまったようです」と嘆いている。
「でも、僕たちは違います。特にエイリアンについては、自分が見ているものが現実だと信じさせる必要があることを、関係者全員に理解してもらうことが、非常に大変な作業でした。」

「特撮でやれるものは特撮でやる」との方針。監督自ら製作過程に携わり、フェイスハガーのパペット操作から、VFXショットの選別に至るまで自分で監修した。現場ではグリーンスクリーンを使用せず、CGIも限られた量しか使用していないという。宇宙船のCGショットにおいても、ハンドメイドのミニチュアをスキャンして作ったというこだわりぶりだ。
全てはリアルな恐怖のために。R指定映画『エイリアン:ロムルス』は2024年9月6日(金)劇場公開。
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Source:Metro