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『ペイン・アンド・グローリー』ペドロ・アルモドバル監督、ペネロペ・クルスと7回目のタッグなるか ─ 同じ日に子供を産んだ二人の母親を描く

Madres paralelas
Photo by Ruben Ortega https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Pedro_Almod%C3%B3var_and_Pen%C3%A9lope_Cruz_at_Premios_Goya_2017_1_(cropped).jpg | Remixed by THE RIVER

『ペイン・アンド・グローリー』などで知られるスペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督による新作映画『Madres Paralelas(原題)』に、監督自身のミューズである女優ペネロペ・クルスが再び顔を合わせる可能性が高まってきた。米Varietyが報じている。

アルモドバル監督とクルスはこれまでに、『ライブ・フレッシュ』(1997)『オール・アバウト・マイ・マザー』(1999)『ボルベール <帰郷>』(2006)『抱擁のかけら』(2009)『アイム・ソー・エキサイテッド!』(2013)『ペイン・アンド・グローリー』の計6回に渡りタッグを組んでいる。アルモドバル監督によると、現時点で二人の間に契約が結ばれているわけではないというが、クルスは脚本を大変気に入っている様子だという。7回目のタッグなるか……。

『Madres Paralelas』は、アルモドバル監督が繰り返し描いてきた“母性”を主題にした作品。スペイン・マドリードを舞台に、同日に出産した二人の母親が子供を育てる一年目と二年目の姿が描かれていく。『ペイン・アンド・グローリー』で半自伝的な作品を手掛けたアルモドバル監督だが、今回は“女性賛歌3部作”と呼ばれる『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』(2002)『ボルベール <帰郷>』や、“母と娘の愛”を描いた『ジュリエッタ』(2016)に通じる作品になることを予感させる内容だ。

また、本作はアルモドバル監督が長年に渡って温めてきた企画。新型コロナウイルスの影響で自主隔離していた3ヶ月間の中で、ようやく脚本を完成させたとのこと。スペイン語で製作される本作は、2020年10月から製作準備が開始されて、2021年2月からマドリードを中心に撮影開始される予定のようだ。

ちなみに、アルモドバル監督は初の英語作品として、ティルダ・スウィントン主演、ジャン・コクトーによる戯曲『人間の声』を基にした短編映画が控えている。同作は2020年7月中旬から撮影開始となるようだ。また、作家ルシア・ベルリンによる小説『掃除婦のための手引き書: ルシア・ベルリン作品集』の長編映画化も準備されており、脚本の執筆作業が進行中。したがって、『Madres Paralelas』の撮影が先に行われるとのことだ。

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Source: Variety

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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