『アメイジング・スパイダーマン』悪党をフルボッコにするスタントが予定された理由と、止めた理由

マーベルを代表するスーパーヒーロー、スパイダーマンの物語をアンドリュー・ガーフィールド主演で描きなおした『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ。2012年公開の第1作では、現代的なピーター・パーカーがスパイダーマンとしての能力に目覚めてから、リザードことカート・コナーズ博士との激戦に至るまでが描かれた。
実はこの作品、映画冒頭のとある場面で、ちょっと暴力的なアクションシーンが考えられていたらしい。スタントで参加したチョ・イルラムが米Posdcast番組で語った。
『アメイジング・スパイダーマン』前半では、ピーター・パーカーがベンおじさんを殺害した犯人を探し回る場面がある。ピーターは、犯人の特徴である「左手首の星のタトゥー」を手がかりに、街で悪党を次々と捕え、制裁を加えていく。

その中でイルラムが挙げたのが、「彼(ピーター)が路地にいて、悪党が女性に乱暴しているシーン」。本編でピーターは悪党を捕えて突き飛ばすと、相手が拳銃を取り出した右手首を封じ、顔面にパンチを2発見舞って投げ飛ばす。
イルラムが言うには、このシーンはもっと暴力的になる予定だったそうだ。その理由は、ピーターの怒りの感情表現。ベンおじさんが殺されてしまったという怒りと苛立ちを表すために、相手が倒れるまで、何度も何度も顔を殴り続けるというアクションが予定されていたのだという。
これはマーク・ウェブ監督の要望だったというが、イルラムがこれをやめさせた。「これ、スパイダーマンですよ。彼のパンチは鋼も貫通するし、車も持ち上げて投げられるというのに。そもそも怒りにまかせて顔面を殴ってたら、相手はグチャグチャになって、頭がもげちゃいますよ。おかしいと思います」と。
前述の通り、本編でピーターのパンチは2発に留められた。直後、悪党の仲間が集まるが、ピーターはほぼ反撃せずに壁をつたって逃げる、という流れとなっている。
その後ピーターは、授かったスーパーパワーを正義のために使う術を学んでいく。「大いなる力には、大いなる責任」だ。
Source:The McCaw Podcast Universe
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