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【レポート】アメコミ大好き芸人による『アメコミリーグ』開催!テーマはコスプレ、なだぎ武「マーベラー!」

アメコミ好きのよしもと芸人によるトークイベントアメコミリーグVol.11 ~彼女がコスチュームにきがえたら~』が2017年5月8日、阿佐ヶ谷ロフトAにて開催された。

今回で11回目となるこの日は、なだぎ武、バッファロー吾郎・竹若元博、2丁拳銃・川谷修士、御茶ノ水男子・おもしろ佐藤、ますもとたくや、B・黒須、てらさわホークが登場。それぞれ趣向を凝らした(?)コスプレ姿で登場し、集まったファンを喜ばせた。

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左からバッファロー吾郎・竹若元博、御茶ノ水男子・おもしろ佐藤、2丁拳銃・川谷修士、なだぎ武、ますもとたくや

個性豊かな出演者コスプレ

山城拓也(東映スパイダーマン)/ なだぎ武

「東映スパイダーマン・ファンの皆さん、お待たせしました!山城拓也です!」
「東映スパイダーマン・ファンの皆さん、お待たせしました!山城拓也です!」

なだぎ武は、東映スパイダーマンの主人公、山城拓也のコスプレで登場。スパイダー・ブレスレットを開き「マーベラー!」とコール。”スパイダー感覚”が冴え渡った。ちなみに「一番カネかかってるのはこのヘルメットです。五千円しました」だそうだ。何か困ったことがあればGP-7を呼んでくれるみたい。

レゴバットマン / バッファロー吾郎・竹若元博

「名古屋のレゴランドから来ました」
「名古屋のレゴランドから来ました」

映画も大評判だったレゴバットマンのコスプレで登場した竹若は『息子のレゴを見ながら作りました」と語る。目の部分にはライトを仕込み、着用したまま座れるよう工夫を凝らした力作だ。

アイアン・フィスト(オーソン・ランドール版) / 2丁拳銃・川谷修士

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「オーソン・ランドールのアイアン・フィストですよ!」

2丁拳銃・川谷修士は「オーソン・ランドール版アイアン・フィストですよ!」と気合充分で登場するも、何故だかあまり反応のない会場に「安定の”シーン”ですね」と自虐。なんでや!アイアン・フィストやぞ!

グルート / 御茶ノ水男子・おもしろ佐藤

「猿の惑星:ジェネシスじゃないですよ」
「猿の惑星:ジェネシスじゃないですよ」

他の出演者から「おさるさん?」「猿の惑星?」とイジられる御茶ノ水男子・おもしろ佐藤は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でおなじみグルートを再現。他メンバーのトーク中、全身の「木皮」がポロポロと剥がれ落ちていくというオイシイ誤算も。

背面のことは全然考えていなかった「貧ぼっちゃま方式」グルート
背面のことは全然考えていなかった「貧ぼっちゃま方式」グルート

ドクター・オクトパス / ますもとたくや

「100均の三脚で作りました」
「100円ショップの三脚で作りました」

スパイダーマンシリーズでおなじみのヴィラン、ドクター・オクトパス姿のますもとたくやは、アームを100円ショップの三脚で、背中に背負ったマシン部分はペット用のリュックで再現。アイデアが光るコスプレに会場からは驚きの声があがった。

「おぉ〜!」「すごい!」と絶賛
観客も「おぉ〜!」「すごい!」と絶賛

バッファロー吾郎・竹若元博プレゼンツ『世界のコスプレ』

この日は「彼女がコスチュームにきがえたら」として、アメコミ・コスプレがテーマに。イベント前半では、バッファロー吾郎・竹若がアメコミ・コスプレにまつわる様々な写真やエピソードを紹介した。世界初のコスプレとされる写真や、『ソックリ編』『アイデア編』『ローコスト編』など、ユニークな切り口で世界中のコスプレを笑いと共に紹介していく。会場からは終始驚きの声や歓声、笑い声が上がっていた。

『ミュータント・タートルズ』クランゲのコスプレ写真には「くまだまさしやんか」「同じパンイチでもザコシシチョウとは大違い」「実家でお母さんに撮ってもらったヤツや」と総ツッコミ
『ミュータント・タートルズ』クランゲのコスプレ写真には「くまだまさしやんか」「同じパンイチでもハリウッド・ザコシショウとは大違い」「実家でお母さんに撮ってもらったヤツ」と大喜利状態に

『世界のコミコンから』と題されたセクションでは、あまり馴染みのない国でのコミコンに見られる珍しいコスプレ事情を次々紹介。例としてサウジアラビア・コミコンでは、宗教上の都合により男女別の入り口が設けられ(入場すれば合流できる模様)、コスプレにも様々な制限が存在するそうだ。例えばこちらの女性はバットマンのコスプレをしているが、肌の露出が制限されているため、イスラムの教えの中で可能な限りのコスプレを楽しんでいる様子などが紹介された。

「これはこれでカッコいい」と大盛り上がり
「これはこれでカッコいい」と大盛り上がり

御茶ノ水男子・おもしろ佐藤プレゼンツ『世界のセクシー・コスプレショー』

おもしろ佐藤が用意した企画は、世界の美男美女によるセクシーなコスプレ写真をテンション全開で紹介すると言うもの。パリピにおなじみEDMの代表曲、Showtek ft. We Are Loud & Sonny Wilsonの”Booyah”のミュージックに併せて、セクシーすぎるアメコミ・コスプレが次々登場。

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もはやグルートではなくなったおもしろ佐藤のアゲっぷりに、会場は一気にパーティー・モードに
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もちろん女性のお客さんのために、セクシー・イケメンのコスプレも

アメコミ・コスプレイヤーとのトークセッション

約1時間の第一幕を終えると休憩を挟み、第二幕がスタート。スペシャルゲストとして、アメコミ・コスプレ界隈ではおなじみ、なるみやらいさん、セラさん、小沢団子さんが登場。

なるみやらいさん

セラさん

小沢団子さん

セクシーなハーレイ・クインのコスチューム姿のなるみやらいさん、初代フラッシュことジェイ・ギャリックのセラさん、そしてウォッチャーの”顔コスプレ”で登場した小沢団子さんを交え、ステージはいっそう賑やかに。コスプレやコスチューム制作に知見の深い3人に、出演者からは様々な質問が挙がった。

アメコミ・コスプレをはじめたきっかけ

そもそも3人は、どうしてアメコミ・キャラクターのコスプレを始めたのだろうか。もともとゲーマーだったなるみやさんとアメコミ・キャラクターの出会いのきっかけは、バットマンの人気TVゲーム『アーカム・アサイラム』だったそうだ。ゲーム中に登場したハーレイ・クインに惚れ込み、「ハーレイに”なろう!”と、思わず作ってしまいました」と振り返る。

セラさんは、ハロウィンに友人らとコスプレをしてみようと企画した際、キャプテン・アメリカに挑戦したことがきっかけだったそうだ。販売されている既製品をカスタムしたクオリティの高いコスプレ姿に、会場からは驚きの声が挙がった。

小沢団子さんは、”美少女着ぐるみ”をはじめとするコスチューム制作を行っている。「友達からこういう(美少女着ぐるみという)ジャンルがあると教えてもらい、作りはじめました」と語る小沢さんは、アメコミ大好きアイドルのChu才原茉莉乃さんにリス子のコスチュームを制作。もふもふの巨大尻尾がいかに作られたかの裏話などが披露された。

コスプレの際のこだわり

一口にコスプレと言っても様々な楽しみ方があるが、3人ならではのこだわりはあるのだろうか。
なるみやさんは「原作のクオリティにとらわれず、自分の好きなようにやること」と熱弁。自身が挑戦したセクシーなジョーカーの写真と共に、男性が女性キャラの、女性が男性キャラのコスプレを楽しむ『ジェンダーベンド』という概念を紹介した。

「基本的には仮装というスタンス」と語るセラさんは、「小さい頃にDX変身ベルトで遊んだ気持ちを忘れないように」と説く。「小さいお子さんと接することもあるので、オリジナルのイメージを壊さないように心がけています」と語ると、出演者からは「好青年!」と拍手が挙がった。

セラさんは成りきるキャラクターを選ぶ段階から特別なこだわりを抱いており、「そのキャラクターが好きかどうか、ちゃんと共感できるか。コスチュームを着た時に、元の見た目とかけ離れていないか」の3つを重視しているそう。

小沢さんが前述のリス子のコスチュームを作った際は、そもそも国内でリス子のコスプレ事例が無かったためイメージ作りには苦労されたそう。
「リス子をやっている海外のコスプレイヤーさんたちを調べて、その中でも一番でっかい尻尾を作ろうと思いました。負けないぞ、という気持ちで。」

コスプレでこんなこともしてみました

ただコスプレを楽しむだけでなく、こんなこともやっちゃいました!なエピソードについて尋ねられると、なるみやさんは自ら制作したファッション誌風、料理本風のコスプレ・イメージ・ブックを披露。また、日本が舞台のアメコミ『WAYWARD』のコスプレをTwitterに掲載したところ作者から直々にコンタクトがあり、ついに実際のコミック紙面に掲載されたという仰天エピソードも語られた。

セラさんは、2016年12月の東京コミコンにて来日したジェレミー・レナーとキャプテン・アメリカのコスチュームでツーショット撮影をした際の写真を披露。当時一部で話題になっていた「東京コミコンのジェレミー・レナー、表情変わらなさすぎ問題」も言及され、会場は爆笑に包まれた。

アメコミをモチーフにした様々な”刈り上げ”ヘアスタイルが素敵な小沢団子さんからは、なんと担当スタイリストがバッファロー吾郎A先生と同じだというプチ情報も飛び出した。個性的なヘアスタイルは、街を歩いていても特に外国人の方に注目されることも多いそうだ。

コスプレ・ビギナーへのアドバイス

これからアメコミ・コスプレをやってみたい!と考えるビギナーへのアドバイスを求められると、なるみやさんは「コスプレといっても色々なやり方や考えがあるので、あまりガチガチに考えずに好きなようにやるのが良いですよ」と優しく説く。セラさんは「コスチュームを着ることによって作品やキャラクターを更に好きになるキッカケになります」と、コスプレの魅力を改めて語った。小沢さんは「(コミックを執筆する)アーティストによってキャラクターのコスチューム・デザインが変わるので、どんなコスチュームにしたいのか自分の中でイメージを固めるのがオススメ」と、タメになるアドバイスを贈った。

また、この日の出演者が他のアメコミ・キャラクターのコスプレをするなら、どのキャラクターがオススメ?という質問には、なるみやさんからは「なだぎ武さんはジョーカー。顔のポテンシャルがすごい高い」とリクエスト。セラさんは二丁拳銃・竹若に「無機物シリーズをもっとやってほしい」とリクエストした。

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2016年12月の東京コミコンにて撮影。この日はアベンジャーズ・タワーのコスプレだった。

コスプレの勇気がなくても、オシャレなアメコミ・アイテムはいかが?

最後に、映画・アメコミフィギュア・グッズ・Tシャツ販売でファンにはおなじみの豆魚雷さんから、B・黒須さんによるオシャレなアメコミ・グッズが紹介された。通販のみならず高円寺とさいたま市大宮に実店舗も構える豆魚雷さんでは、アメコミ・アイテムにありがちな”主張の強すぎるデザイン”ではなく、洗練されたさりげないデザインがオシャレなACCOMMODEやHERO WITHINといったファッション・ブランドなど、イケてるアメコミグッズを多数取り扱い。取り扱いが始まったばかりだというHERO WITHINのアイテムは店舗でも試着が可能だということで、是非チェックしてみて欲しい。

豆魚雷 店舗情報:https://www.mamegyorai.co.jp/net/main/shop_info/shop_info.aspx

出演者とコスプレ来場者で集合写真
出演者とコスプレ来場者で集合写真

『アメコミリーグ』は、お笑い芸人ならではの爆笑トークを中心に、アメコミ愛に溢れた充実のイベントであった。イベント終了後には豪華プレゼントの大盤振る舞いも行われ、詰めかけた来場者も大満足の様子。会場では仕事帰りとおぼしきスーツ姿の男性や、友人同士で参加した若い女性に、親子での参加者も見られるなど、アメコミ文化の深まりが感じられた。

アメコミファンはもちろん、映画でアメコミの世界に興味を持ったファンも、よしもとアメコミ大好き芸人らの軽快なトークでたっぷり楽しめるイベントだ。次回以降の開催も、是非注目して欲しい。

ギャラリー

Photo:©THE RIVER

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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