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「キャシアン・アンドー」、『ローグ・ワン』主人公ジン・アーソ登場が検討されていた ─ 実現できなかったシンプルな理由

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』ディズニープラスにて見放題独占配信中 (C)2024 Lucasfilm Ltd.

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)に至るまでの激動の歴史を描いたドラマ「キャシアン・アンドー」全2シーズンでは、オーソン・クレニックやソウ・ゲレラなど、『ローグ・ワン』キャラクターも数名登場した。シーズン2では、終結に向かうにつれて『ローグ・ワン』への緊張がますます高まっていくストーリー展開が描かれているが、映画で主人公となったジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)は登場しない。

実はシリーズ監督のトニー・ギルロイは、ジン・アーソを描く構想を抱いていたという。「シーズン1を終え、シーズン2について構築している時に、あらゆる可能性を考えていたんです。フェリシティは魅力ある役者で、素晴らしい方。ネットでもファンから愛されていて、再登場を望む声がたくさんあることもわかっています」とギルロイはBackstory Magazineにて明らかにしている。「もしきちんと登場させられる方法を思い付いていれば、ルーカスフィルムもOKしていたと思います」と話しているから、特に制約があったわけではないそうだ。

実現しなかった理由は、単純に映画と繋がる物語を作ることができなかったためだという。「いざ執筆を始めてみると、どうしたものかと。彼女はソウ(・ゲレラ)と何か繋がりがあるのかと考えて、そして彼女は『ローグ・ワン』で何を言っていたかに戻ってみて……。結局、まとまらなかったんです」。

ジン・アーソこそ登場しなかったものの、劇中ではその父でデス・スター(劇中ではまだ謎の兵器とされる)開発のゲイレン・アーソが何度も言及された。キャシアン・アンドーらが命懸けで繋いだ物語を経て改めて『ローグ・ワン』を鑑賞すると、ジン・アーソの登場にもまた違った重みが与えられている。ある意味、「キャシアン・アンドー」でジンを登場させなかったのは結果として正しいことだったかもしれない。

ちなみにジン役のフェリシティ・ジョーンズは、かねてより同役再演に前向きだ。「彼女にさよならを言うことはありません。彼女は生き続けます。生き続けるのです」。

「キャシアン・アンドー」はディズニープラスで独占配信中。

Source:Backstory Magazine

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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