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アンディ・サーキス、ディストピア小説の名作『動物農場』を映画化 ― 『猿の惑星』監督が製作、Netflixにて配信へ

アンディ・サーキス 動物農場
[左]Photo by Gage Skidmore Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/36077836522/ [右]Photo by Matt Grommes https://www.flickr.com/photos/mattgrommes/2748363878/

映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのゴラム役、『猿の惑星』シリーズのシーザー役など、数々の作品でモーション・キャプチャを務めてきた名優アンディ・サーキスが、監督として、ディストピア小説の名作『動物農場』を実写映画化することが発表された。米Deadlineなど複数のメディアが報じている。

『動物農場』は1945年に刊行されたジョージ・オーウェルによる文学作品。人間の農場主に搾取されていた動物たちが、革命によって人間を追い出し、動物のみで“理想の”共和国を築くところから物語が始まる。しかし、リーダーである豚が次第に独裁者となっていき、ほかの動物たちに恐怖政治をもたらしていくのだった……。この小説は、人間を動物に置き換えることで当時の社会主義や全体主義を痛烈に批判している。アメリカでは多くの学校で課題図書となっており、誰もが一度は読んだことがあるような作品だ。

この名作の映画化を手がけることになったのが、俳優アンディ・サーキスだ。2012年に『動物農場』の映像化権利を獲得してから6年、このたび念願の製作発表となった。サーキスといえば、『ジャングル・ブック』を映画化した監督作品『モーグリ(邦題未定、原題:Mowgli)』Netflixにて世界配信されることが報じられたばかりだが、実写版『動物農場』でも再びNetflixとタッグを組むことが発表された。
サーキスは
「時代精神を表す素晴らしいジョージ・オーウェルの作品に、Netflixという完璧でクリエイティブな場所を与えられたことを嬉しく思います」とコメントしている。なお、サーキスは監督だけでなくプロデュースも担当する。

サーキスとともにプロデューサーを務めるのは『猿の惑星:新世紀』(2014)『猿の惑星:聖戦記』(2017)で監督を務めたマット・リーブスや、『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001)『モーグリ』のジョナサン・キャヴンディッシュなど。
友人であるリーブスとの再タッグについて、サーキスは
「彼の研ぎ澄まされた感受性、物語を表現する知性、誠実さ、そして、この分野で指揮を執る手腕をこの作品(『動物農場』)に持ってこられるのは、この寓話を映像化することに長年情熱を傾けてきたうえで最高のシナリオです」と喜びをあらわにしている。
対するリーブスも、「アンディはとても優れたアーティストです。彼はすさまじい力の持ち主で、美しい魂を持っています。再び彼と、そしてジョナサンやNetflixと一緒に仕事ができること、まったく新しく、かつ刺激的な方法でオーウェルの古典的名作に命を吹き込めることはまさに夢のようです」と述べている。

本作には、サーキスの前作である『モーグリ』と同様、彼がこれまで心血を注いできたモーション・キャプチャが使用される。その他の詳細は明かされていないが、キャヴンディッシュによると「風刺的でドラマティックオーウェルによる古典的名作と現在との驚くべき類似点を強調する」作品になるとのことだ。

ちなみにNetflixの代理人が米Varietyに語った内容によると、『モーグリ』はNetflixでの配信以外に劇場公開も予定されているそうだ。ただし、『動物農場』がどのような扱いになるかはまだ明らかになっていない。

アンディ・サーキス監督による映画『動物農場(邦題未定、原題:Animal Farm)』は配信日未定

Sources: Deadline, Variety
Eyecatch Image: [左]Photo by Gage Skidmore Photo by Gage Skidmore [右]Photo by Matt Grommes Remixed by THE RIVER

Writer

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Marika Hiraoka

THE RIVER編集部。アメリカのあちこちに住んでいました。