アダム・ドライバー主演 『アネット』予告編が公開 ─「息すらも止めてご覧ください」

アダム・ドライバー主演・製作、『ホーリー・モーターズ』(2012)などのレオス・カラックスがメガホンをとったダーク・ファンタジー・ロックオペラ『アネット』が、2022年4月1日(金)より日本公開される。このたび、待望の予告編が到着した。
「初めて恋に落ちた」。攻撃的なユーモアセンスが人気のスタンダップコメディアン・ヘンリー(アダム・ドライバー)と国際的な美貌のオペラ歌手・アン(マリオン・コティヤール)が惹かれあい、愛する子供“アネット”が生まれる。世間からも祝福され、仲睦まじく暮らしていた2人。しかし、そんな幸せな時間は束の間、彼らの世界の全てが、少しずつ闇へと近づいていく。
「息すらも止めてご覧ください」。冒頭の台詞の予言通り、原案も手がけたロン&ラッセル・メイル兄弟によるポップ・バンド、スパークスの音楽をバックにこれまでに誰も見たことのなかった映像体験が繰り広げられる、圧巻の本予告映像だ。

35年間で発表した⻑編作品は6本と寡作ながら、その卓越した演出力と圧倒的な美的センスによって、常に衝撃を与えつづけてきた映画監督レオス・カラックス。1984年、弱冠24歳でカンヌ映画祭に登場した『ボーイ・ミーツ・ガール』、“アンファン・テリブル”(恐るべき子ども)としてカラックスの名を世界中に知らしめた『汚れた血』、二度の撮影中断に見舞われながらも大ヒットを記録した『ポンヌフの恋人』、ハーマン・メルヴィルの小説を映画化した『ポーラX』、そして謎に満ちた迷宮的な内容が高く評価された『ホーリー・モーターズ』。その一作一作で、ジャンルを軽々と超える、新たな映画体験を生み出してきた。
カラックスにとって、『アネット』は『ホーリー・モーターズ』以来8年ぶりとなる最新作だ。スパークスがストーリー仕立てのスタジオアルバム「アネット」として構築していた物語が、カラックスの出会いによって映画へと発展。劇中全編を歌で語り、全ての歌をライブ録音するという両者のこだわりと、カラックスならではの映像美が相まって、唯一無二の作品が完成した。カラックスが「父親になってからの映画」と特別な想いを語る本作では、自身の人生が色濃く反映されていることも見どころのひとつとなっている。
映画『アネット』は、2022年4月1日(金)ユーロスペースほか全国ロードショー。