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キリアン・マーフィー、ノーラン監督最新作の「主演に初抜擢され驚いている」─「文献は全て読むつもり」と役作りも明かす

キリアン・マーフィー Cillian Murphy
Photo by Maximilian Bühn https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Cillian_Murphy_Press_Conference_The_Party_Berlinale_2017_01.jpg

『ダークナイト』トリロジーをはじめ『インセプション』(2010)『ダンケルク』(2017)とクリストファー・ノーラン監督作品に出演を重ねてきた俳優、キリアン・マーフィー。ノーラン監督最新作、『オッペンハイマー(原題:Oppenheimer)』では主演に抜擢されている。

『バットマン ビギンズ』(2005)でマーフィーはブルース・ウェイン/バットマンのオーディションを受けていたものの落選してしまい、クリスチャン・ベールが最終的に同役として起用された。もっともマーフィーは、オーディションでのパフォーマンスをノーラン監督に気に入られ、ジョナサン・クレイン/スケアクロウ役として起用されることになったのだ

以後、マーフィーはノーラン監督作の常連者となったわけだが、これまでの作品では脇役として出演してきた。ノーラン監督作にて主演を飾るのは本作が初めてのことで、Esquireのインタビューにてマーフィーは、「初めて主演に抜擢されたので、まだ少し驚いているのですが、とても感激しています」と正直な思いを打ち明けている。

『オッペンハイマー』の主人公は、“原爆の父”と呼ばれた米国の物理学者ロバート・オッペンハイマー。第二次世界大戦における原子爆弾の開発・製造計画、「マンハッタン計画」を主導した人物だ。映画では原爆の開発から、後に彼が核兵器の国際管理の必要性を訴え、水素爆弾への抗議活動を行うに至るまでの変化が綴られるとのこと。同役を演じるのがマーフィーだ。「大役ですし、やらなければならないことが沢山あります」と心配しながらも、「現存する中で最も偉大な監督のひとりと仕事をしているのだから、安心して身を委ねることが出来ます」と意気込みを語る。

作品の中身について深くは話せないというマーフィーだが、これまでのノーラン監督作との違いについては、「(既に)物語が存在することでしょう。何が起こったのかを誰もが知っているわけです。ただ、それをクリスは異なる方法で語っています。それは誰もが彼に期待しているものですよね」と説明している。

また役作りのため、マーフィーはすでにリサーチを始めているようだ。「世に出ている文献は全て読むつもりです。どんなに必死に何回説明されようとも、量子力学について理解することはできません。それを理解できる頭脳の持ち主は、地球上の人口の0.0001パーセントしかいないのですから。ただ、彼らがやろうとしていることを、概念的に理解することはできるんです」。

映画『オッペンハイマー(Oppenheimer)』は、2023年7月21日に米国公開予定。

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Source:Esquire

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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