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『アントマン3』悪役は時空を超える男、征服者カーン ─ 『ザ・ファイブ・ブラッズ』ジョナサン・メジャースが出演へ

アントマン&ワスプ
(C)Marvel Studios 2018

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の人気シリーズ、『アントマン』第3作(タイトル未定)に『ザ・ファイブ・ブラッズ』(2020)のジョナサン・メジャースが出演することがわかった。A24製作の最新作『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』の日本公開を2020年10月8日(金)に控える期待の新鋭だ。

Deadlineなどによると、ジョナサンが『アントマン』第3作で演じるとみられるのは征服者カーン。1964年にコミックに初登場したキャラクターで、別の世界線から時空を超えて現れるや地球の征服を目論み、アベンジャーズと戦った。スパイダーマンやソー、ファンタスティック・フォーなど数々のヒーローと一戦を交えた人気ヴィランで、キャプテン・アメリカを1945年に送り返したこともある。

現時点でマーベル・スタジオはジョナサンの出演や役柄についてコメントしていないため、正式な情報は今後の発表が待たれる。情報筋の人物によると、「映画版で解釈が変わる可能性はあるものの、現状ではメインヴィランの一人になる見込み」とのこと。では、もしも悪役ではないとしたら、そこにはどんな可能性があるのかを検討してみたい。

ジョナサン・メジャース、詳しくはこちら

もしもジョナサンがカーンとして登場し、けれどもヴィランではないとしたら? ここで注目しておきたいのは、カーンの本名が「ナサニエル・リチャーズ」である点だ。コミックのファンにはよく知られていることながら、『ファンタスティック・フォー』シリーズに登場するミスター・ファンタスティック/リード・リチャーズの父親もナサニエル・リチャーズという名前なのである。

リードの父親であるナサニエルは、もともと自分のいた世界線(アース-616)から別の世界線(アース-6311)に移り住んでおり、そこでは英雄として称えられている。ナサニエルの移住から長い月日が流れた30世紀、ナサニエルの子孫として登場したのが征服者カーンだ。言わずもがな、同姓同名の別人である。

あくまでも推測にすぎないが、『アントマン』に登場するのがカーンではなくナサニエル・リチャーズだとすれば、そこにはすでに2つの可能性がある。ヴィランとしてアントマンと対決するか、それとも、いずれ来るであろうファンタスティック・フォーのMCU合流への布石となるか。ちなみに征服者カーンが現れるとして、アントマン&ワスプの力でどうにかなるのかという問題もある。どちらにせよ、カーン/ナサニエル・リチャーズが本当に登場するならば、これはMCUの一大事と言うべきだろう。

このたび出演の報じられたジョナサン・メジャースは、『荒野の誓い』(2017)でクリスチャン・ベール演じる主人公の部下役を、2020年に日本公開された『囚われた国家』では主人公の兄というキーパーソンを演じた。J・J・エイブラムス&ジョーダン・ピール製作総指揮のドラマ「ラブクラフト・カントリー」では主演を務めており、『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』の演技も高く評価されている。いよいよキャリアを飛躍させようというタイミングでのMCU参戦、映画&ドラマファンとしても見逃せないキャスティングである。

『アントマン』第3作にはポール・ラッドや、エヴァンジェリン・リリー、マイケル・ダグラスが続投し、監督にはシリーズ前2作のペイトン・リード監督が復帰。脚本は「リック・アンド・モーティ」などのジェフ・ラブネスが執筆する。

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Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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