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『アクアマン/失われた王国』はホラー要素もパワーアップ、「前作よりもダーク」とジェームズ・ワン監督

アクアマン/失われた王国
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DC映画『アクアマン』(2018)の続編『アクアマン/失われた王国』が、いよいよ2024年1月に全国公開される。実に5年ぶりの続編を手がけるのは、前作に引き続き、『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015)のジェームズ・ワン。『ソウ』『死霊館』シリーズの創造主であり、近年も『マリグナント 狂暴な悪夢』(2021)を手がけたほか、数々の人気ホラー映画をプロデュースしてきた才能だ。

その“ホラー魂”は、今回の『アクアマン/失われた王国』でも発揮されることになりそうだ。米Comicbook.comにて、ワンは本作のホラー要素を予告している。

「(本作には)不気味で怖い、ラヴクラフト風のキャラクターがたくさん登場します。そして、この“ラヴクラフト風のユニバース”が我々の世界に侵入してくるのを防ぐため、ヒーローたちは協力しなければならないのです。」

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“ラヴクラフト”とは、20世紀最高の怪奇幻想作家と称されるハワード・フィリップス・ラヴクラフト(H・P・ラヴクラフト)のこと。あらゆる異形の怪物や神々を描き出してきた彼の小説群は、死後に「クトゥルフ神話」として体系化された。ワンが言っている「ラヴクラフト風のキャラクター」とは、予告編にも登場するクリーチャーたちのことだろう。

前作『アクアマン』でも、ワンは“トレンチ”と呼ばれるクリーチャーを登場させた。マリアナ海溝に生息するトレンチが、アクアマンとメラを狙って小船に次々と乗り込んでくるシーンは、作中でもトーンの異なるホラー演出が見どころ。ホラー監督としての手腕が冴えわたった。

「僕は自然とダークなものに傾倒していくんです」と語るワンは、『アクアマン』シリーズについて「僕のホラー愛を活かしつつ、同時に楽しいものを作れると感じています。子どもたちにも好きになってもらえるような、観ていて怖すぎないものを作れる」とも語っている。そのバランスをうまく取ることが、ワンにとってはひとつのやりがいになっているのだろう。

もっともワンは、今回の『アクアマン/失われた王国』が全体的にダークな作風になっていることをも示唆している。「(シリーズの)第2作にはよくあることですが、第1作よりもややダークです」という言葉は、いったい何を指しているのだろうか。

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Source: Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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