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『アクアマン』ホラー調スピンオフ映画の企画が進行中 ─ 米国にて報道、ジェームズ・ワン監督もコメント

アクアマン
© 2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. TM & © DC Comics

2019年2月8日にいよいよ日本公開を迎えた、映画『アクアマン』に早くもスピンオフ作品の企画が存在するという。米The Hollywood Reporterほか複数のメディアが報じている。

報道によれば、企画が進行しているスピンオフ映画のタイトルは『ザ・トレンチ(邦題未定、原題:The Trench)』。『アクアマン』で主人公アーサー・カリー/アクアマンとメラの前に出現した、マリアナ海溝に生息する種族「トレンチ」を描くホラー調の作品になると伝えられている。

コミックの世界にトレンチが初めて登場したのは、2011年11月に刊行された「Aquaman Vol. 7」#1。ライターを担当したのは映画版の脚本にも携わるジェフ・ジョンズで、これは当時スタートしたDCコミックスの新シリーズ「The New 52!」におけるストーリーだった。トレンチはアトランティス帝国の沈没後、見放されてしまった生存者の一部が独自に進化を遂げたという設定。映画版はトレンチの生息する海底王国を舞台とする物語になるということだ。

現在、『ザ・トレンチ』はDC映画のなかでも製作費を抑えた作品として企画されており、ジェイソン・モモアやアンバー・ハードら『アクアマン』の主要キャストは登場しない見込み。プロデューサーには『アクアマン』のジェームズ・ワン監督と、プロデューサーのピーター・サフラン氏が就任。脚本家には新人のノア・ガードナー&エイダン・フィッツジェラルドが起用され、監督および出演者は未定とされている。

『アクアマン』は全世界興行収入が10億ドルを超える大ヒットとなり、2019年1月下旬には続編企画の存在が伝えられたばかり。米Deadlineによれば、『ザ・トレンチ』は『アクアマン』続編とは別に進行している企画だということだ。
なお続編の企画開発にはワン監督が脚本家の選定から携わる方針で、脚本の完成後に監督続投の有無が決定される意向。したがって、続編の実現にはしばらく時間を要するものとみられる。ワーナー・ブラザース&DCコミックスは、それまでの期間を低コストの『ザ・トレンチ』でつなぐ戦略なのかもしれない。

なお本企画はスタジオから正式に発表されたものではなく、ワン監督は『ザ・トレンチ』について「肯定も否定もしません」とのコメントを発表。ただし、トレンチについては『アクアマン』の準備段階から強い関心を抱いていたことを明らかにしている。

「プリプロダクション(撮影準備)の初期段階から、トレンチとそのデザインには夢中でした。内心、この(トレンチの)世界をもっと掘り下げたいと願っていたんです(今のところ、この企画を肯定も否定もしません)。」

映画『アクアマン』は2019年2月8日(金)より全国の映画館にて公開中

『アクアマン』公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/aquaman/

Sources: THR, Deadline, Variety, James Wan

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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